医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科,リハビリテーション科,リウマチ,膠原病
医療法人 東永内科リウマチ科

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講習会・勉強会・資格認定

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...北海道 関節リウマチ講演聴講 弾丸ツアーに行って参ります!

6月30日(日)に北海道の札幌で開催されます、関節リウマチエキスパートサミットとして1日弾丸ツアーに参加出席する事が決定しました。大阪はG20サミットで交通規制があちこちで行われていますが、29日(土)伊丹空港発の最終便にて夜10時半に札幌入りし、翌日会が終了次第 ダッシュで大阪に(午後4時過ぎに)帰る予定です。
 
多忙な外来診療と講演会や学会発表の準備等、週末にやり終えないといけない仕事が山盛りですが…本会は全国のリウマチ専門医100名限定?で、その内大阪枠が5名との事。大変光栄にも5名枠の1人として御声掛け頂けましたので、急遽北海道に出向く事となりました。観光や御当地グルメには目もくれず(-_-;)、弾丸ツアーでの参加となりますが、明日からの『更なる東永リウマチ専門外来の発展』の為 超最新のリウマチ医療について聴講して参ります(^_^)/

2019-06-29 08:45:00

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...第19回 日本抗加齢医学会に参加 発表して参りました(聴講編)

学会発表の初日には大雨でしたが、6月16日(日曜日)の2日目は快晴でありました。多くの興味あるセッションがありましたが、骨粗鬆症関連の『運動と骨粗鬆症予防』と『感覚器と認知症』についての講演を聴講して参りました。
  
閉経後の骨粗鬆症予防の運動としましては、やはりウォーキング等の有酸素運動以外にジャンプ運動が大変重要との事。水泳もロードバイクも有酸素運動と筋力アップには有効ですが、重力がかからない分骨密度上昇には期待できないと解説。厚生省が推奨する運動療法ですと大股歩行を毎日休みなく50分歩くことが推奨されておりますが…体力的にも時間的にも難しく、膝や腰の故障の原因となる事も心配されます。
  
また意外でありましたがウォーキングを約1時間 1日8000歩、週4回頑張っても1年で腰椎骨密度増加は1.7%、一方週2回50回のジャンプ運動+背筋や大腿筋を中心とした30分の筋トレを8カ月間行う事で同骨密度が約3.0%も増える(◎_◎;)事から、如何にジャンプ運動が骨密度のを効率的に増加するかが解ります。一方で欲張ってジャンプ運動を沢山すれば良いわけでなく、動物実験で七面鳥に対して36回ジャンプさせても1800回ジャンプさせても骨密度の増加は同じであったと報告されています。
  
高齢の方の中では当院の骨粗鬆症外来でも大変多く見られます『いつのまにか骨折』や『腰椎低骨密度』の方々多く存在する事から、骨粗鬆症の検査を受けないでジャンプ運動を行う事は逆に大変危険であると御話されました。骨粗鬆症専門医に相談の上 腰椎既存骨折を多く認めた場合は転倒予防をメインにフラミンゴ体操が大変有用との事。また上述した背筋トレーニングをしっかり2年行い脊椎の筋肉を鍛える事でで椎体骨折の発症をなんと!63%も抑制するとの事。また意外でありましたが過度な腹筋運動は逆に椎体骨折のリスクを上げる事から注意が必要とお話されました。
  
ランチョンセミナーにて感覚器と認知症についても聴講して参りました。高齢者の難聴が孤立感を招き認知症のリスクになる御話から、アルツハイマー病やパーキンソン病等の神経変性疾患に於いては変性部位の先端が嗅覚神経に繋がっている事から嗅覚の低下の発見が早期診断になる可能性等の興味ある御話、明日の診療から役立つお話も多く聴く事ができました。帰りの新幹線から快晴の富士山も見る事ができ、15日の東永土曜外来を休診としましたが、勉学を積む意味では大変に充実した2日間でした(^_^)/。 

2019-06-25 00:52:00

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...第63回 日本リウマチ学会総会 学術集会に参加 発表して参りました!(聴講編)

4月16日(火)はリウマチ学会の参加 聴講 発表はの為、早朝5時過ぎ起床で(-_-)、近い様でめちゃめちゃ遠い京都国際会議場に1時間半(◎_◎;)かかって7時20分に到着。
 
大変お天気が良くサクラは残念ながら殆どが葉桜でありましたが、絶好の学会日和?で会場に到着し参加受付を済ませた後に朝8時半の関節エコーのセッション参加の為 急いでポスター添付を開始。
 
相変わらずめちゃくちゃ硬いポスター板に、汗だくになりながら指がもげそうな位の力でピンを押し込んで何とか添付終了。順天堂大学の小笠原倫大先生の関節エコーの講演を聴講すべく急いで会場に向かいました。
  
現在の関節エコーの経験と技術 知識に満足する事なく、少しでも知識と技術を高めるべく眠い目を擦り、関節エコーで御高名な小笠原先生の講演を聴講。お話の冒頭として関節エコーの有用性と問題点を表記し、問題点としてはやはり関節エコー施行の際の対象関節をどこまで絞るか…関節エコーが10年先行くEULARでもまだ完全に決定していないとの事。スペインのNaredo先生が提唱する⒓関節を観察するやSpanish12やドイツのBackhous先生が提唱する7関節観察のGerman7等がEULARではメジャーとなっているとの事。
 
叉最新の話題として疼痛関節がエコーにて炎症シグナルが検出されない場合は1年後に約90%は関節炎に至らない日々私もリウマチ関連の研究会や講演会等で強調して報告している『炎症シグナルが関節表面に接すると骨破壊 関節変形のリスクが上昇する』事と『炎症シグナルが強い関節にはトリアムシノロンアセトニドの関節注射効果は大変高いが炎症シグナルが無い関節には関節注射の効果が低い事もお話されました。
  
最後に関節エコーをあまりされない先生方には大変申し訳ありませんが、イギリスからの報告では関節エコ-を積極的に行うリウマチ専門医としないリウマチ医では、エコーを積極的に行うリウマチ専門医の方が診断まで有意(P=0.0016)に(平均で4週間も(@_@))早く、治療介入も有意(P=0.0007)に(平均で6週間も(◎_◎;))早かったと報告。
   
又スペインからの報告では関節エコーを積極的に行うリウマチ専門医とそうでないリウマチ医と比してして、エコーを積極的に行うリウマチ専門医はMRI等の高価な追加検査を行う事が有意に少なく(33%vs81% P<0.001)、診療回数も有意に少なく(46%vs84% P<0.001)、医療費が有意に低コストであった(11ユーロvs30ユーロ P<0.001)と報告されており、効率的で確実的な診断と低コストに重点を置いている当院にとっては、今後も更に自信を持ってしっかりと関節エコー診療が行っていける内容でありました。

2019-05-02 20:33:00

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...骨粗鬆症エキスパートミーティングに参加して参ります。

Osteoporosis Expert  Meeting in OSAKAに本日参加して参ります。今回は大阪の骨粗鬆症診療のエキスパート限定?20名にお声掛けしているセミクローズの会との事。

本会の開始が時刻が当院の午後診察の終了時間の午後7時(-_-メ)…。午後診もかなり混雑する可能性はあるも、何とかセッション2から参加したいところですが…。

2019-04-25 08:30:00

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...骨粗鬆症関連の講演会に行って聴講して参りました。

少し前になりますが、3月9日(土)に新大阪で開催されました淀川骨粗鬆症フォーラムに参加聴講して参りました(^_^)/。今回の講演はいつも大変お世話になっております淀川キリスト教病院 内分泌糖尿病内科 部長の梶川道子先生と整形外科部長の高松聖仁先生の御話を聴講しました。
  
『特別講演Ⅰ』は梶川先生の糖尿病患者の易骨折性のメカニズムからホモシステインの関与 骨質の脆弱性とHbA1Cの関連性、糖尿病治療薬と骨粗鬆症との関連まで幅広くお話して頂けました。
(詳細➡http://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/169)
『特別講演Ⅱ』は高松先生から今後超高齢社会を迎えるにあたり、大阪府の人口当たりの骨粗鬆症検診の受診率が低すぎる(◎_◎;)事に警鐘を鳴らしておられました。その後は今月発売されました抗スクレロチン抗体 ロモソズマブを含めた最新の治療薬の話題から現在処方されている薬剤の効果や使いどころについて御話頂けました。

 
講演後のディスカッションでフロアのとある先生から治療薬の特性を十分熟知しデノスマブ(プラリア®)早めに使用しその後にロモソズマブやテリパラチドを使用すべきでは!?と意見があり、思わずSwitch Studyにてデノスマブを先に使用しその後テリパラチドにスイッチしたり治療を中断すると急激に骨密度が低下する事を思わず突っ込んでしまいました(^_^;)
  
権威あるNew England Journal of Medicineに於いてロモソズマブ➡デノスマブへのスイッチの有用性と安全性について報告されてており、絶対的守護神デノスマブの投与期間(最長10年として)から逆算して反対向きに➡ロモソズマブ又はテリパラチド➡ビスフォスフォネート製剤➡SERM ビタミンD製剤(軽症)又はロモソズマブ(中等症~重症)が良いのではと意見をさせて頂きました。ロモソズマブの立ち位置を今後もよく検討して投与して参りたいと思います<(_ _)>。

2019-03-24 20:01:45

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...大阪免疫セミナーに参加して参りました。

3月6日(水)に関節エコーの最新の話題を聴講するべく大阪免疫セミナーに参加して参りました。セミナーのメインは関節エコーの権威ある先生の御一人であります北播磨総合医療センターの三崎健太先生の特別講演でした。関節エコーの基礎から今後の若手の先生への関節エコーをどうレクチャーするか、海外の関節エコーの研修プロジェクト、スペインのバルセロナまで関節エコーの修行(留学)に行かれ最新の知識を習得された事から苦労されたお話等 大変楽しく聴講させて頂きました(^_^)/
 
関節エコー無くしてリウマチの早期発見 早期治療の実現は難しく、骨破壊ほ来す炎が燃え広がる前に小さな焚き火の段階で早期発見し治療すべきと御話されました。実際に三崎先生が関節を触診され関節の腫れ無し痛み無しと診断し、その後関節エコーを施行しますと…なんと!25.6%に滑膜肥厚、13.7%に炎症シグナルを認め、はっきりと『関節エコーを施行しなければ誤診をしていました』(◎_◎;) と御話されました。多くの論文で報告されている様に触診とレントゲン 血液検査を用いた大変厳しい寛解基準を用いても20%以上の関節が変形し骨破壊を来してしまうとの事。
 
早期の段階でしっかりメソトレキセレート投与とコスト的に可能であればTNF製剤でありますアダリムマブを導入する事で早期関節エコー寛解が得られ骨破壊と変形を抑止出来る事もお話されました。MTXとサラゾスルファピリジンにて非寛解でコスト的に難しければイグラチモドによる薬物療法の強化を…できれば早期寛解に関節エコーガイド下 トリアムシノロンアセトニドの積極的な局所注射も入れて欲しかったですが(-_-メ)…。本日聴講した内容を明日の東永関節エコー診療に是非生かして参ります!三崎先生貴重な御講演ありがとうございました<(_ _)>。座長の中澤先生も色々と御教授頂きありがとうございました<(_ _)>。

2019-03-11 07:46:00

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...北摂リウマチ病診連携の会にて参加 聴講して参りました(その2)。

吉川 紋佳先生のご講演後はいつも大変お世話になっております淀川キリスト教病院リウマチセンター長の庄田武司先生の『呼吸器感染症と関節リウマチ』について聴講して参りました。関節リウマチ最も大敵の一つが感染症、特に呼吸器感染症が問題となります。生物学製剤の登場と共にリウマチ治療は革新的変化を遂げましたが一方で呼吸器感染症の発症率も上昇しており注意が必要と御話されました。
  
肺炎球菌等の一般細菌から最近注目されているレジオネラ肺炎に因る重症化が問題となっております。ニューモシスチス肺炎とhttp://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/229と、一般人にも大変多くみられる肺結核につきましてhttp://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/148は参考リンクをご参照頂き(^_^;)…

今回は非定型抗酸菌感染症についてレポート致します(^_^)/。
肺非結核性抗酸菌症は結核菌と、らい菌以外の抗酸菌によって起きる慢性の呼吸器疾患で病原性の抗酸菌は数十種類あり、日本ではこのうち「マイコバクテリウム・アビウム」と「マイコバクテリウム・イントラセルラーレ」という菌による肺MAC症が、肺非結核性抗酸菌症の9割近くを占めます。
 
関節リウマチの患者さんを問わず、一般的な健常人(中高年女性)にもしばしば感染し、長期にわたり感染し一部の患者さんは場合によっては進行し呼吸不全をきたすと言われています。抗リウマチ薬等にて免疫が低下している関節リウマチ患者さんへの非定型抗酸菌の感染が問題となっており一般健常者に比して2倍感染し易く、生物学製剤の使用では5倍に上ると言われています。

 
また画像上も左のCT写真の様な『結節気管支拡張型』は比較的予後が良好な事が多く、呼吸器専門医と併診の下で生物学製剤の使用も可能となりました。しかし右のCT写真の様な『線維空洞型』は予後が悪く、喫煙者や肺気腫を有する患者さんに合併しやすく絶対禁煙の対象となりますし、関節リウマチの治療も限定されてしまいます。また「マイコバクテリウム・アビウム」と「マイコバクテリウム・イントラセルラーレ」は治療に反応しクラリスロマイシン等の抗菌薬が良く効く場合がありますが…

 

「マイコバクテリウム・アブセッサス」ですとかなりタチが悪く難治性の病態を辿るとのこと。中高年の痩せ型の人や結核の既往のある人も要注意とお話されました。それでは疑いがある時の検査の必要は?一般的に関節リウマチ患者さんを含め定期的に胸部のレントゲン検査を施行しておりますと気管支の肥厚に気付く事が多く、当院での疑い例の場合は早い段階で淀川キリスト教病院等の基幹病院の呼吸器内科等にて下記検査をお願いしております。



最近の報告ではお風呂のシャワーや浴槽の水回りに非定型抗酸菌が潜んでいる事がわかり、お風呂のお湯を貯め放しを止め、浴槽やシャワーの清潔化の徹底が重要と言われています。また中高年の女性の方が趣味とされるガーデニングにて土埃から感染する(◎_◎;)経路も証明されており、ガーデニングを行う日の制限やマスク着用が重要であるとお話しされました。キチンと予防を行い必要に応じて呼吸器専門医と併診する事で従来通りの関節リウマチの治療は可能であり、主治医とよく相談し上記の様なリスクと病歴がある方は定期的な画像検査(胸部X線検査やCT)受けていただければと思います。

2019-02-01 00:38:00

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...北摂リウマチ病診連携の会にて参加 聴講して参りました。

1月19日(土)に梅田にて開催されました『北摂リウマチ病診連携の会』にて参加聴講して参りました。『悪性腫瘍と関節リウマチ』『感染症と関節リウマチ』『関節エコーを用いたリウマチ疾患の鑑別とT2Tを目指す治療』の3演題を聴講して参りました。全てリウマチ医としては大変興味のある分野でもあり、深い知識が必要とする分野でもあります。新しいリウマチ医療情報として講演内容をレポートします!

まずは大阪医科大学 リウマチ膠原病内科の吉川 紋佳先生から『関節リウマチ診療に於ける悪性腫瘍の考え方』について御講演頂きました。多くの薬物治療を受けておられる関節リウマチ患者さんが常日頃心配されておられる一つとして挙げられるのが『このリウマチの薬をずっと内服してて大丈夫?ガンやリンパ腫のリスクが上昇するのでは?』
 
結論から申しますと『関節リウマチの治療に於いては発がん性を誘発する事実は無い』。関節リウマチ患者の悪性腫瘍の発生率は健常人とほぼ同じで大腸ガンや乳ガンの発症率は寧ろ低く?逆に肺ガンや悪性リンパ腫が多い?傾向との報告があると御話されました。また抗CCP抗体を有する患者さんの喫煙による間質性肺炎➡肺がんのリスクが高いとの報告あり。

間質性肺炎があるとで肺がんの上昇率が15.7%も上昇(◎_◎;)するとの事で絶対禁煙が必要と言えます。メソトレキセートと悪性リンパ腫との関連性については最近問題となっていますが、同薬剤の中止にて自然寛解するケースが数多く、現在も学会にて横断的に調査中でまだ一定の見解が出ていません。100人~200人に1人に発症との報告もありますが、関節リウマチ患者さんが一生涯で100~200人に1人なのか、発がん数の目安とされる1000人当たりで1年間(1000人年)で何人発症するかも未だは結論が出ていない状況です(詳細➡http://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/201)。

日本リウマチ学会学術集会での各医療施設の報告ですと60歳70歳代多い?長期内服患者さんの方が多い?リウマチのコントロールが悪いと発症し易い?すぐ消退する群 繰り返す群 戻らない群に於ける病理組織の特徴は?皮膚や肺などリンパ節外病変により注意?抗SSA抗体陽性であれば悪性リンパ腫に至るリスクが高い?…と様々な報告がありますが…。

未だ科学的にMTX関連リンパ腫の正体が完全に証明されていません。当院で発症された2名のメソトレキセート関連リンパ腫の方は若い女性で内服期間も比較的短く、リウマチのコントロールも大変良好で上記の報告とは全く異なります。幸い発見と対応が早く両方共に再発無しでリウマチの経過も大変良好ですが、最も
重要な事は上記のリスクを熟知したリウマチ専門医の下でメソトレキセートが処方されるべきと思われます。

続いてTNF阻害剤の使用にて悪性腫瘍のリスクが上がるか?TNFを阻害⇒腫瘍を障害する因子を抑制⇒腫瘍の発症を誘発するのでは??と考えるのが自然ですが、多くの海外でのコホート研究ではガン発症を上昇すると言う結果は出ませんでした。日本でもIORRA-Study Ninja-Study Circular-Studyの3つの大規模臨床試験でもTNF阻害剤と悪性腫瘍の発症率の上昇は証明されませんでした。
 
TNF阻害剤以外のトシリズマブやサリルマブと言った抗IL-6受容体製剤やCTLA4阻害剤のアバタセプトも現在調査中ですがTNF阻害剤と同様に腫瘍の発症上昇はしないであろうと考えられています。経口のJAK阻害剤の1剤目であるトファシチニブは発売当初 発がんリスクが高いのでは??と懸念されておりましたが、現在2剤目のバリシチニブ発売されて以降はTNF阻害剤と同様のリスクであろうと考えられています。

現在ガン治療中の関節リウマチ患者さんに於けるリウマチ治療は担癌状態であってもメソトレキセートを含めた抗リウマチ薬が主体で、治癒後5年以上ではTNF阻害剤の通常使用が可能。5年未満ではガン病変が消失又は病変が局所に留まり 病状が安定しており且つ有益性が上回る場合にのみ慎重投与とされています。

総括しますと現在リウマチ治療を受けておられる方は色々と御心配かと思われますが、上記の通り心配はありませんので主治医とよく相談し治療を継続して頂きたく思います。しかし男性の2人に1人、女性の3人に1人は自然にガンになる時代ですので、通常のガン検診は是非受診しておきましょう(^_^)/。…続いて庄田武司先生の講演内容をレポートします。

2019-01-29 00:37:00

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...『大腿骨近位部骨折の疫学と予防の最前線』について聴講して参りました。

もう随分前になってしまいましたが、10月24日に長崎で開催されました第20回 日本骨粗鬆症学会にてメイン講演でありました鳥取大学医学部 教授 萩野 浩 先生の大腿骨近位部骨折の疫学と予防の最前線を聴講して参りましたのでレポート致します!大腿骨骨折と言いましても折れる場所によって病名が異なる、病状回復も異なるとの事。
        

大腿骨頭部(基部) 頚部 転子部 転子下の4種類に分別され、最も有名なのが大腿骨頚部骨折股関節を包み込む膜(関節包)の内側で起こる骨折です。高齢者 特に女性に多い骨折で歩行中につまずいて転倒することで生じます。骨壊死等を併発する事もあり転子下骨折と共に治り難い骨折として有名です。一方で転子部骨折では頚部骨折と比べるとやや治りやすいですが、寝たきり予防のために、早期に手術を行うことが推奨されるとの事。
   

80歳以上が500万人 90歳以上が200万人(◎_◎;)もおられ超長寿社会となりましたが、それに伴い大腿骨骨折患者数も急増。85歳前後で骨折率が最も増加するとの事。70歳代では発生率はやや低下傾向で何故か??一貫して夏に骨折は少なく、冬に大変多いとの事。雪で滑る?寒いと家にいる事が多く外を歩くと慎重になるが、家だと安心して転倒し易い?受傷場所は70%が屋内 屋外よりも屋内が4倍多いとの事。超高齢者は独居の事が多く、持病の管理が難しく 寒い時期は血圧の変動が激しく立ち眩みでこけ易い?着衣の問題?生活水準が高い方が歩かない?動かない?から骨折率が高い??のではと御話されました。

  

日本は経年的には発症率が2010年まで上昇が現在は検診率の上昇や予防治療の普及から?大腿骨骨折そのものは低下傾向との事。しかし90歳代となりますと骨折はやはり上昇傾向にあるが、予防方法として基礎疾患の改善(高血圧症 糖尿病 喫煙 リウマチ ステロイドの長期内服)転倒防止 運動療法http://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/452予防に効果的で、薬物治療に於いては最新の報告によるとビスフォスフォネート製剤の内服にて大腿骨予防効果としてプラセボと比較して13%vs3%➡80%近く抑制効果が見られとの事。
  
一方で骨粗鬆症骨折の始まりと言われている、70歳代の橈骨遠位端骨折患者さんに於いては骨折治癒後は殆どが2次骨折予防として骨粗しょう症治療をうけていないとの事。大腿骨骨折に於いては超高齢であっても手術治療が第一選択であり、超高齢者の疾患の中で手術以外方法がない疾患は大腿骨折だけでがないのでは?と御話され、超高齢者は心肺機能が低下している事から命がけの手術となるとの事。
   
大腿骨骨折後の早期回復のキーとして重要とされる手術の5つのポイントとして①36時間以内にオペ開始 ②手術後直ぐに立位訓練 ③手術前から内科医が基礎疾患を管理 ④医師 看護師 薬剤師 理学療法士 介護福祉士 との多職種連携 ⑤2次予防の速やかな開始と御話されました。 やはり最も重要な事は骨折を引き起こす前にしっかり予防する事につきると思われました。

2018-12-19 00:56:00

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...第33回 日本臨床リウマチ学会に参加 発表して参りました(聴講編 その②)。

会長講演聴講終了後は、お腹も空いてきましてランチョンセミナーに参加聴講して参りました。多くのセミナーがあり一つ選ぶのにかなり迷いましたが、ここは生物学製剤基礎を学ぶべく、九州大学別府病院 免疫内科 堀内孝彦先生の『基礎研究から再考する抗体医薬の作用』と名古屋大学整形外科の高橋伸典先生の『長期視点で考える関節リウマチの治療』を美味しい御弁当を頂きながら聴講して参りました。
 
抗体製剤 受容体製剤 表面分子製剤の違いから、ヒト抗体とマウス抗体を組み合わせて精製されるキメラ抗体 ヒト化抗体 ヒト型抗体の基礎的なお話から始まりました。細胞の遺伝子組み換えを行い抗体を生成するファージディスプレイ法から生体を直接使用するトランスジェニック法等の抗体製剤の精製法も解説されました。生体に近いトランスジェニックマウスを用いる方が生物学製剤に対する抗体が出来難く、細胞の遺伝子組み換えの方が抗体発生率が高くなるのですが…
 
それと治療効果が減じるのは別の話しで、抗体発生率の測定法もバラバラであり一概に抗体発生率と治療効果の関連性はイコールでは無いと御話されました。また同じTNF製剤でも、作用機序が異なりはインフリキシマブやアダリムマブは標的細胞を攻撃する抗体活性(ADCC活性)と補体活性(CDC)活性が超強力であり、同じTNF製剤のセルトリズマブぺゴルやエタナルセプトと比較すると細胞障害力は1000倍以上(◎_◎;)との事。
 
又TNFを産生する親玉のエフェクター細胞を根こそぎやっつけるので他の製剤と比較して生物学製剤の休薬率がアダリムマブVSエタナルセプトでは23% VS 4.5%と圧倒的にアダリムマブが有意に高い(◎_◎;)薬は良く効くし休薬率が高いなら一同皆揃ってアダリムマブ!!としたいところですが・・・(ここから私見ですが)実臨床ではエタナルセプトはアダリムマブと同等に効果があり、副作用も比較的少ないと言えます。一方でアダリムマブやインフリキシマブは細胞障害活性が強い分、結核や重症感染症の発生率もやや高くなり、高齢者や肺疾患の既往者に使用する場合は注意が必要です。
 
またアダリムマブの最新の話題として次期ノーベル賞候補とされている大阪大学教授の坂口志文先生が発見した免疫抑制に大きく関与しているとされる制御性T細胞(Treg細胞)に対し、アダリムマブの投与によって上記の直接細胞を破壊する効果だけではなく、Treg細胞を誘導➡制御性マクロファージの誘導➡過剰免疫の抑制作用を有する働きがある事が判明。TNF産生細胞への直接的攻撃作用骨破壊の誘導を指示するマクロファージへの制御作用の2方面からの効能が強力な治療効果と生物学製剤休薬率の上昇に繋がっているのではと御話されました。
 
その他のセッションも含めて何故に欧米人はメソトレキセートを30mgも内服できるのに日本人は頑張っても12mgまで?やリウマチ疾患の最新の話題など沢山聴講して参りましたがホームページ掲載の容量から第33回 日本臨床リウマチ学会の講演レポートはこれにて終了します<(_ _)>。また来年名古屋にて開催されます第34回 日本臨床リウマチ学会に向けて町医者臨床研究を頑張って参ります(^_^)/。

2018-12-05 00:22:00

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