医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科,リハビリテーション科,リウマチ,膠原病
医療法人 東永内科リウマチ科

〒533-0014 大阪府大阪市東淀川区豊新5-6-19
TEL 06-6329-0276

当院の専門外来
リウマチ専門外来のご案内
平成29年1月からリウマチ専門医による 4つのポイントを重視したリウマチ専門外来を開設致しました!

 

関節エコー外来の案内
リウマチは早期診断、早期治療、早期寛解が大変重要です!!正確な早期診断の為、専門外来を診療中です!

 

骨粗鬆症専門外来の案内
骨粗鬆症 ステロイド骨粗鬆症 リウマチ疾患の骨折予防の為 専門外来を行っています!

 

診療についてのご案内
関節リウマチ、膠原病
関節リウマチ、膠原病に関するご案内

 

内科
当院の内科診療に関するご案内

 

骨粗鬆症、抗加齢医学
骨粗鬆症、抗加齢医学に関するご案内

 

※上記QRコードを読み取ると携帯サイトを閲覧することが出来ます。
アクセスカウンター
トップページ»  とうえいブログ»  講習会・勉強会・資格認定

講習会・勉強会・資格認定

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

...第33回 日本臨床リウマチ学会に参加 発表して参りました(聴講編 その②)。

会長講演聴講終了後は、お腹も空いてきましてランチョンセミナーに参加聴講して参りました。多くのセミナーがあり一つ選ぶのにかなり迷いましたが、ここは生物学製剤基礎を学ぶべく、九州大学別府病院 免疫内科 堀内孝彦先生の『基礎研究から再考する抗体医薬の作用』と名古屋大学整形外科の高橋伸典先生の『長期視点で考える関節リウマチの治療』を美味しい御弁当を頂きながら聴講して参りました。
 
抗体製剤 受容体製剤 表面分子製剤の違いから、ヒト抗体とマウス抗体を組み合わせて精製されるキメラ抗体 ヒト化抗体 ヒト型抗体の基礎的なお話から始まりました。細胞の遺伝子組み換えを行い抗体を生成するファージディスプレイ法から生体を直接使用するトランスジェニック法等の抗体製剤の精製法も解説されました。生体に近いトランスジェニックマウスを用いる方が生物学製剤に対する抗体が出来難く、細胞の遺伝子組み換えの方が抗体発生率が高くなるのですが…
 
それと治療効果が減じるのは別の話しで、抗体発生率の測定法もバラバラであり一概に抗体発生率と治療効果の関連性はイコールでは無いと御話されました。また同じTNF製剤でも、作用機序が異なりはインフリキシマブやアダリムマブは標的細胞を攻撃する抗体活性(ADCC活性)と補体活性(CDC)活性が超強力であり、同じTNF製剤のセルトリズマブぺゴルやエタナルセプトと比較すると細胞障害力は1000倍以上(◎_◎;)との事。
 
又TNFを産生する親玉のエフェクター細胞を根こそぎやっつけるので他の製剤と比較して生物学製剤の休薬率がアダリムマブVSエタナルセプトでは23% VS 4.5%と圧倒的にアダリムマブが有意に高い(◎_◎;)薬は良く効くし休薬率が高いなら一同皆揃ってアダリムマブ!!としたいところですが・・・(ここから私見ですが)実臨床ではエタナルセプトはアダリムマブと同等に効果があり、副作用も比較的少ないと言えます。一方でアダリムマブやインフリキシマブは細胞障害活性が強い分、結核や重症感染症の発生率もやや高くなり、高齢者や肺疾患の既往者に使用する場合は注意が必要です。
 
またアダリムマブの最新の話題として次期ノーベル賞候補とされている大阪大学教授の坂口志文先生が発見した免疫抑制に大きく関与しているとされる制御性T細胞(Treg細胞)に対し、アダリムマブの投与によって上記の直接細胞を破壊する効果だけではなく、Treg細胞を誘導➡制御性マクロファージの誘導➡過剰免疫の抑制作用を有する働きがある事が判明。TNF産生細胞への直接的攻撃作用骨破壊の誘導を指示するマクロファージへの制御作用の2方面からの効能が強力な治療効果と生物学製剤休薬率の上昇に繋がっているのではと御話されました。
 
その他のセッションも含めて何故に欧米人はメソトレキセートを30mgも内服できるのに日本人は頑張っても12mgまで?やリウマチ疾患の最新の話題など沢山聴講して参りましたがホームページ掲載の容量から第33回 日本臨床リウマチ学会の講演レポートはこれにて終了します<(_ _)>。また来年名古屋にて開催されます第34回 日本臨床リウマチ学会に向けて町医者臨床研究を頑張って参ります(^_^)/。

2018-12-05 00:22:00

コメント(0)

折りたたむ

...第33回 日本臨床リウマチ学会に参加 発表して参りました(聴講編 その①)。

今回も講演聴講と発表前に早朝からフィットネスクラブで鈍足ながら10km走って(^_^;)会場に向かいました。ガツガツ走ると口演発表時にガス欠してもダメですので少し抑え気味でラン終了し急いで学会会場に向かいました。
 
会場で参加出席手続きを済ませ、スライドコーナーでパソコンの動画の状態を確かめた後は本学会の会長 慶応義塾大学病院 教授の竹内勤先生の講演を聴講して参りました。タイトルは『関節リウマチ 次の10年に向けて』でありました。

ACR/EULARの早期関節リウマチ診断の策定、T2T(Treat to Target)提言、2016年の関節リウマチのRecommendation等に加えて新しい画像ツールである関節エコーの登場により関節リウマチの診断 評価部門でもパラダイムシフトを遂げたと御話されました。またリウマチの治療面では20年前の『鎮痛剤 ステロイド 金製剤…ダメなら手術』しかなかった時代と比較して大変革を遂げ、特に生物学製剤の登場によってリウマチ医療は格段の進歩を遂げたと御話されました。現在はバイオシミラー含めて10種類の生物学製剤が使用可能となりましたが…

しかし一方で生物学製剤が経済的理由や副作用、専門医の偏在から十分使用できていない事も問題と御話しされました。実際に日本リウマチ友の会誌でも『寛解に至らない』 『リウマチの症状が寧ろ悪化した』とのリウマチ患者さんの声が掲載されており、まだまだ多くのリウマチ患者さんを救い切れていないのも現状との事。

発症早期から骨破壊が進むケースも多々あり早期診断と円滑にリウマチ治療を進める事が重要と御話されました。発症12週以内にメソトレキセート(以下 MTX)を開始し、6か月で寛解に達しなければ生物学製剤導入が理想である。『発症と同時に生物学製剤アダリムマブ導入にて早期寛解に至り、生物学製剤の休薬率が寧ろ上昇』、『発症12週以内にトシリズマブ単剤投与で80%構造的寛解に至り、MTXを加える事で90%寛解した』研究報告も紹介されました。
 
しかし理想と現実は大きく異なり、治療薬のコスト面と安全面からは『いきなり生物学製剤導入』はなかなか困難との事。又生物学製剤導入後のバイオフリーも難しく、今後この10年の展望として中々研究が進まない 生物学製剤長期休薬試験、再発時の再導入 再寛解率の分野の臨床調査をすべきと御話されました。長期の注射薬の使用の代用として…

JAK阻害剤に免疫原性が無い為、生物学製剤の様な2次無効等は無く、経口薬である事から注射針の穿刺の手間やストレスが無く期待が集まるとの事。現在本邦ではJAK1JAK3を阻害するトファシチニブとJAS1JAK2を阻害するバリシチニブが保険収載されており、海外では更に多くのJAK阻害剤が開発されており更なるJAK阻害剤の選択肢の拡大にも期待したいと御話されました。しかし生物学製剤の長期安全性の調査と同様、今後もJAK阻害剤の市販後調査による特に長期の安全性のデータの蓄積も大変重要と話され…あっと言う間に1時間の講演が終了しました。続きましてはランチョンセミナーへ…。

2018-11-28 21:14:17

コメント(0)

折りたたむ

...長崎にて開催の第20回 日本骨粗鬆症学会にて参加 発表して参りました。講演聴講 前編

『関節リウマチと骨粗鬆症』のセッションでの発表の後は御高名な先生方の聴講に回り、いろいろと勉強してまいりました(^^)/。骨粗鬆症シンポジウムとして続発性骨粗鬆のセッションを聴講。ビタミンD活性の研究で大変ご高名な島根大学内科学第一講座の山内美香先生の講演をまず聴講しました。最初にビタミンD活性の作用機序の基礎的なお話と本邦に於けるビタミンDの摂取不足が深刻化している事もお話しされました。
 
先日の市民公開講座にてわたくしも講演して参りました全世代の8割近くがビタミンDの不足か欠乏状態であり、ビタミンD摂取の低下にて1-25OHが低下し消化管からのCa吸収の低下➡副次的にPTH(副甲状腺ホルモン)が上昇➡血液のカルシウム濃度一定に保つため骨からドンドンと血液や尿中へカルシウムを放出➡骨がスカスカに(@_@)。また最近の知見では筋力低下とビタミンD摂取の低下に加えて転倒リスク上昇の関連が報告。ビタミンDの骨外作用も重要視され運動機能や握力の維持にも繋がる可能性があるとの事。
 

ビタミンD不足は非椎体骨折(皮質骨とされる上腕骨や大腿骨等の躯幹骨)との関連性が高く、ステロイド製剤は海綿骨(胸椎や腰椎の骨)により関連性が高いのではと報告されているとの事。本年から医療保険で検査可能となった25(OH)VitD活性値が30㎎/dl以下をビタミン非充足、20m/dl未満がビタミンD欠乏状態とされ、この20㎎/dl未満が5年以上続くと骨折リスクが増大(◎_◎;)するとの事。より危険性の数値のカットオフとしては1016㎎/dlで皮質骨がかなり菲薄化すると最新の研究を御教授頂きました。又ビタミンD不足により糖尿病はガンを誘発(◎_◎;)する可能性もあるとの事です。
 
食物を介してのビタミンDの摂取が重要ですが、ダイエットをされる方が多く摂取が不足なりがちな上に、最近の美白美肌ブームから日光に当らない為ビタミンDが活性化せずカルシウムの消化管吸収が低下し骨密度の低下に繋がります。極端な日光浴は不要ですが、ビタミンD摂取後の適度の紫外線照射必要で、その根拠としてビタミンD製剤の治療としましては天然型ビタミンDのみでは骨折効果は期待し難く、最近の研究でもビスフォスフォネート製剤+天然型ビタミンD VS ビスフォスフォネート製剤+エルデカルシトール(活性型ビタミンD)では後者の活性化ビタミンD製剤併用群が有意に骨密度が増加したとの事。ビタミンDが充足されているかは最寄りも医療機関(可能であれば骨粗鬆症の専門)に受診され血液のビタミンD活性(1-25OHビタミンD活性)検査や尿検査(尿中CRN/尿中Ca比率)をお勧めします。

続いて東京大学の加齢医学研究科の小川淳人先生による『男性性腺機能低下症に伴う骨粗鬆症』と、京都大学内分泌内科の八十田明弘先生の『甲状腺疾患と骨粗鬆症』について聴講。加齢に伴う血中アンドロゲン濃度の低下 動脈硬化 メタボ 精神障害 糖尿病等にて性腺機能低下し骨粗鬆症につながり男性骨粗鬆症を発症。高齢者の場合は低栄養➡筋力低下➡運動量減少➡易転倒性➡サルコペニア➡骨折➡寝たきりの悪循環に至る事が懸念されるとの事。
 
男性骨粗鬆症による大腿骨頚部骨折はかなり予後が悪く、男性は女性に比して体重が重く介護度が増し、受傷後の生活機能回復がリハビリを行っても難しく…重症骨折ですと寝たきり➡認知症➡誤嚥性肺炎➡死亡するという最悪のケース(◎_◎;)が多く見られ、統計では男性の大腿骨近位部の重症骨折で半年で50%が亡くなる(T_T)という研究報告もあり、男性も要介護 寝たきり状態の予防の観点から骨粗鬆症対策が重要との事。
  
叉最近高齢者に多い前立腺ガンの治療にて男性ホルモンを抑制する治療を行う事から、二次性の骨粗鬆症を発症するケースも多いとの事(。当院でも前立腺ガン治療からの骨粗鬆症の方が多くみられる事から、これらの患者様に対し早期発見早期治療を行っております。最近の知見では疲労回復 滋養強壮や風邪の予防から食思不振の改善まで効果のある補中益気湯に男性ホルモンの分泌量上昇しアンチエイジング効果あるとの事です。男性骨粗鬆症の治療に於いてはテリパラチド(テリボン® フォルテオ®)やゾレドロネート(リクラスト®)が有効であると御話されました。

続いて甲状腺疾患と骨粗鬆症について、のお話ですが、甲状腺ホルモン分泌量が超過状態になりますと骨芽細胞の機能抑制と尿中カルシウム排泄促進、破骨細胞の活性化を増加させる事が報告されており、特に破骨細胞の活性化を制御するオステオプレテゲリンを抑制⇒破骨細胞活性⇒骨粗鬆症促進すると最新の研究結果を御教示頂きました。
 
この骨粗鬆症の誘発効果、破骨細胞の活性化経路はステロイド骨粗鬆症と非常に酷似していると言えます。甲状腺ホルモンの過剰分泌では
海綿骨(椎骨)よりも皮質骨(前腕骨 大腿骨)の方が顕著に低下するとの事。一方で甲状腺機能低下症では骨芽細胞の低下➡骨粗鬆症が誘発されるのでは??とされていましたが...骨代謝のリモデリングサイクルが延長するだけで、甲状腺機能低下症だけでは骨粗鬆症には至らないのでは…と御話されました。甲状腺由来の骨粗鬆症に対する治療としてはビスフォスフォネートかデノスマブが有効との事でした。

講演内容からお伝えしたい事はまだまだ沢山あるのですが…他の学会研究会スライド作成の時間上この辺にしまして(^_^;)、講演聴講 後編として鳥取大学医学部教授の萩野 浩先生の大腿骨近位部骨折の疫学と予防の最前線について近日中に?レポートします(^_^)/

2018-11-05 08:00:00

コメント(0)

折りたたむ

...『大腿骨近位部骨折の疫学と予防の最前線』について聴講して参りました。

もう随分前になってしまいましたが、10月24日に長崎で開催されました第20回 日本骨粗鬆症学会にてメイン講演でありました『大腿骨近位部骨折の疫学と予防の最前線』聴講して参りました内容をレポート致します!大腿骨骨折と言いましても折れる場所によって病名が異なる、病状回復も異なるとの事。
        

大腿骨頭部(基部) 頚部 転子部 転子下の4種類に分別され、最も有名なのが大腿骨頚部骨折股関節を包み込む膜(関節包)の内側で起こる骨折です。高齢者 特に女性に多い骨折で歩行中につまずいて転倒することで生じます。骨壊死等を併発する事もあり転子下骨折と共に治り難いり骨折として有名です。一方で転子部骨折では頚部骨折と比べるとやや治りやすいですが、寝たきり予防のために、早期に手術を行うことが推奨されるとの事。
   

80歳以上が500万人 90歳以上が200万人(◎_◎;)もおられ超長寿社会となりましたが、それに伴い大腿骨骨折患者数も急増。85歳前後で骨折率が最も増加するとの事。70歳代では発生率はやや低下傾向で何故か??一貫して夏に骨折は少なく、冬に大変多いとの事。雪で滑る?寒いと家にいる事が多く外を歩くと慎重になるが、家だと安心して転倒し易い?受傷場所は70%が屋内 屋外よりも屋内が4倍多いとの事。超高齢者は独居の事が多く、持病の管理が難しく 寒い時期は血圧の変動が激しく立ち眩みでこけ易い?着衣の問題?生活水準が高い方が歩かない?動かない?から骨折率が高い??のではと御話されました。

  

日本は経年的には発症率が2010年まで上昇が現在は検診率の上昇や予防治療の普及から?大腿骨骨折そのものは低下傾向との事。しかし90歳代となりますと骨折はやはり上昇傾向にあるが、予防方法として基礎疾患の改善(高血圧症 糖尿病 喫煙 リウマチ ステロイドの長期内服)転倒防止 運動療法http://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/452予防に効果的で、薬物治療に於いては最新の報告によるとビスフォスフォネート製剤の内服にて大腿骨予防効果としてプラセボと比較して13%vs3%➡80%近く抑制効果が見られとの事。
  
一方で骨粗鬆症骨折の始まりと言われている、70歳代の橈骨遠位端骨折患者さんに於いては骨折治癒後は殆どが2次骨折予防として骨粗しょう症治療をうけていないとの事。大腿骨骨折に於いては超高齢であっても手術治療が第一選択であり、超高齢者の疾患の中で手術以外方法がない疾患は大腿骨折だけでがないのでは?と御話され、超高齢者は心肺機能が低下している事から命がけの手術となるとの事。
   
大腿骨骨折後の早期回復のキーとして重要とされる手術の5つのポイントとして①36時間以内にオペ開始 ②手術後直ぐに立位訓練 ③手術前から内科医が基礎疾患を管理 ④医師 看護師 薬剤師 理学療法士 介護福祉士 との多職種連携 ⑤2次予防の速やかな開始と御話されました。 やはり最も重要な事は骨折を引き起こす前にしっかり予防する事につきると思われました。

2018-11-01 11:56:00

コメント(0)

折りたたむ

...運動器を考える会にて聴講して参りました。

2週間以上前になりますが、9月12日水曜日に『運動器のエコーを考える会』にて聴講して参りましたので講演内容をレポート致します(^_^)/。元々は整形外科医の先生方の研究会でありますが、いつも大変お世話になっております『うえだ下田部病院』の整形外科部長の佐藤敦先生から是非出席して下さいと御声掛けを頂けました<(_ _)>ので出席して参りました。


講演1はこちらもいつも大変お世話になっております関西関節エコーのオピニオンリーダーの岡野匡志先生の講演を聴講して参りました。リウマチの治療は激的に進化を遂げ大きなパラダイムシフトを迎えましたが、診断や治療評価面に於いても『関節エコー』の登場によりパラダイムシフトを迎えたと冒頭でお話しされました。

早期診断 病状評価 治療導入後の効果判定 生物学製剤の導入判定から抗リウマチ薬の減薬 休薬の判定等、リウマチ診療に於いて様々ステージで活躍すると御話しされました。また関節リウマチ以外の多々ある関節炎から変形性疾患の鑑別に於いても『関節エコー』
 は重要な役割を果たし、具体的症例を交えて関節エコーを用いた鑑別診断を御教示頂きました。

炎症の主座が関節滑膜か軟骨か伸筋腱 屈筋腱 滑液包 腱付着部 結晶沈着 沈着部位等から鑑別診断が可能となると御話しされ舞ました。 当院に於いても関節エコーを用いた鑑別診断に力を入れておりますが、やはり診断難渋例に遭遇し、MRI等その他の画像検査や異なる専門医へのコンサルトを行うが場合もあります。逆に関節エコーの検査を機会に診断と治療がスムーズに行えるケースもあり、やはりリウマチ性疾患を含めた関節炎の鑑別にエコーは必須と言えそうです。岡野先生からは乾癬性関節炎の関節エコーを用いた鑑別方法から関節リウマチとの異なる病態についても御教授頂きました。

乾癬性関節炎は関節リウマチとルーツは同じでありますがTNFαから関節リウマチはIL-6の過剰産生へと波及しますが乾癬性関節炎はTNFαからの波及するサイトカインプロファイルが関節リウマチと異なりIL-17が主たる炎症サイトカインである為、関節リウマチを同じくTNF阻害剤は奏功しますが、抗IL-6受容体製剤でありますトシリズマブやサリルマブは効果がありません。一方で乾癬性関節炎の特効薬の抗IL-17製剤は関節リウマチには無効である事も理解できます。
 
その他アバタセプトの治療効果を関節エコーを用いて評価した臨床試験APPRISE Studyについてもお話しされました。比較的効果が緩徐で弱い?とされていたアバタセプトですが、アダリムマブと効果は同等であり関節エコー上も8週間で炎症シグナルが消失する等、効果が早い事もお話しされました。
    
私も去年の第61回 日本リウマチ学会総会 学術集会にて症例は少ないですが、アバタセプが予測以上早く抗炎症効果が得られたことを報告。臨床研究のスケールは全く異なりますが、やはり結果は同じく8週目に有意な変化を認めました。(詳細は➡http://www.touei-clinic.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/231)あっという間に講演は終わってしまいましたが、貴重な御講演をいただき大変勉強になりました。岡野匡志先生誠にありがとうございました<(_ _)>。

続きまして『一般診療に役立つ運動器超音波』と題して川端病院副院長の渡邊千聡先生から御講演頂きましたが…超音波を用いた腱板損傷 不全断裂 石灰沈着性腱板炎 野球肘 離断性骨軟骨炎 肘部管症候群 手根管症候群 異物除去等々…大変新鮮な内容(^ ^;)でありましたがやはり『内科リウマチ科』で余り来られない症例多かったです(^ ^;)。
 
また当院と同じく川端病院に於きましても関節エコーを持ちいたインターベンション(局所注射)を積極的に行っておられ交差法 平行法の手技から清潔手袋を用いた感染予防法等を御教示頂き、こちらも大変勉強になりました。貴重な御講演ありがとうございました<(_ _)>。

2018-09-30 15:37:00

コメント(0)

折りたたむ

...6月24日に京都で開催のSalirumab全国講演を聴講して参りました(前編)。

5月中旬から6月入っては毎週毎週講演が重なっておりましたが、講演ばかりでは知識も身につかないので 今度は聴講側に回り当院でも処方し良好な治療経過を辿っております新薬Sarilumabが本邦8番目の生物学製剤として本年2月に発売され、その最新情報テンコ盛りの全国講演会が京都で開かれ参加聴講して参りました(^_^)/。
  
電車に乗り継ぎ新大阪から新快速に揺られ京都に到着。大変良いお天気であり、思わず京都観光に行ってしまいそうでしたが(^^;)ここは気持ちを切り替えいざ会場へ…。到着しますと全国から400~500人(◎_◎;)?のリウマチ専門医の先生方が集まっておりました。講演の最初は松原メイフラワー病院 リウマチ科 堤聡先生から、『サリルマブを安全に使用する為の注意点』の講演がありました。サリルマブはトランスジェニックマウスを用いる技術を使って野生型に近いマウスを使用した抗体製剤であり完全ヒト型で(トシリズマブはヒト化抗体で抗体先端のCDR領域がマウス由来)膜結合IL-6受容体と可溶性のIL-6受容体の両方に結合しADCC活性(抗体依存性細胞障害性を有さない薬剤で…


投与2週でDAS28CRP、血沈が2週➡4週で速やかに改善を認めたとの事。高齢者への投与例が多かった事より血球減少や血小板減少を認め(副作用報告では2~3%)一旦休薬し、血球回復後は常用量の200㎎→150㎎へ減量投与後は血球減少の再燃も無く良好に経過。高齢の場合は血球減少により注意が必要で好中球減少で1000個未満を危険水域として投与して暫くは2週毎にモニターするのが重要で、血管壁に好中球が接着し残存していることもあり実数値よりも多く体内には残存しているとコメントされました。

 

続いて住友病院リウマチ内科部長の角田慎一郎先生から『サリルマブの実臨床の期待』について講演がありました。住友病院の投与症例としましては当院の症例と同じく4週で関節症状軽快。かなり高いCRP値も2週で陰性化し、リウマチ評価でありますCDAIも8週で低下。重要なのはSarilumabの血中濃度とMMP-3の関連、SarilumabのIL-6受容体への親和力との事。Sarilumabの200㎎投与では30.5で±16.9 VS Sarilumab150㎎投与では16.9±10.4と投与量50㎎の差でトラフ値は2倍以上の開きが(◎_◎;)…。トラフがキープできるのと有効血中濃度上昇が3日程度で起こる観点から、副作用が無ければ200mg投与が望ましく、この早期の至適濃度の達成が早期の薬剤効果の発現と関連しているのでは?と御話しされました。また、トシリズマブと比較してIL-6受容体への親和性が高くこちらも効きが早い理由の一つと御話されました。
 
最新の文献の報告に於いてもメソトレキセート非併用の状態でのアダリムマブサリルマブのガチンコ対決した最新の論文を紹介。結果的にはサリルマブに軍配があがり、特徴としますとこの文献に於いては4週から8週の早期の段階で治療効果がみられ、やはりこの文献でも従来の抗IL-6受容体製剤と比較しても効果発現が大変早い印象です。またメソトレキセートの非併用状態であってもACR50の達成期間が大変早く、達成率が大変高くて…

今後メソトレキセートが使用できないADLが低下しうる高齢CRP高値のリウマチ患者さんに是非使用したいところですが、論文の年齢層が50歳代と若いのとリウマチの病状評価に骨破壊の目安となるX線検査が含まれていないのが少し残念でした。頻度の多い副作用としましては他のバイオと然程変わらないが実臨床では少し感染症が多い印象との事。その一つとして感染症のステルス化➡CRPがマスク➡症状が気付くの遅れる場合がある(当院でもCRP0.1㎎/dlで肺炎を発症➡対応が早かったので軽症で治癒)。また一方で先程の堤聡先生の報告にありました様に白血球(好中球)の減少の副作用が多いがそれに比して感染症は少ない…

 
好中球は抹消血中だけでなく肝臓 骨髄 脾臓 血管内皮にくっついて待機しており それにより抹消の絶対数の減少でなく好中球プールの移動なので感染症や肺炎が少ないと考えられているとの事。しかし早い段階で血球減少をモニターし休薬減量に因り重篤な副作用の回避が重要と御話しされました。またIL-6そのものには肝庇護作用があるが IL-6阻害薬を使用する事で肝再生機能を低下させる事から肝障害の発症に留意する事。そしてIL-6は直接腸管に作用しないが軽度の腸炎や憩室炎等にて腸管損傷時にIL-6がその修復に関与していると考えられ、IL-6阻害剤ではこれを阻害する事によって腸管障害や腸管穿孔を助長するのでは??と御話しされました。その他注射部位のアレルギー反応はよりヒトに近い完全ヒト型なので比較的少ない結果に。

        (秋田大学医学部 病理病態医学講座HPから抜粋)                       (千葉大学大学院医学研究科 粘膜免疫学HPから抜粋)


その他NTT西日本病院 副院長 リウマチ膠原病内科部長の緒方篤先生からは、IL-6の基礎免疫学の御話しと(ちと難しいのでこちらは割愛(^^;)させて頂きます。)トシリズマブと同様に感染症の管理やリウマチの病状評価としてCRPは判断材料に使えずコンポジットメジャーとしても使用できないCDAI MMP-3が評価に重要である。良い点とすればメソトレキセートの併用 非併用に差はあまりないが一方でバイオフリーが難しく寛解後は中止よりも減量が望ましいとの事。その他として脊椎関節炎 乾癬性関節炎といった血清陰性型脊椎関節炎には効かないと御教授頂きました。

後編に続来ます…<(_ _)>。

2018-06-27 22:41:00

コメント(0)

折りたたむ

...6月24日に京都で開催のSalirumab全国講演を聴講して参りました(後編)。

前編に引き続き…

最後は東邦大学膠原病内科 教授の亀田秀人先生からSarilumabの有効性を示した国内外臨床試験を数多く紹介して頂けました。国内としましては『KAKEHASHI試験』と『HARUKA試験』の結果を通してSarilumabの有効性と安全性について御教示頂きました。

①メソトレキセート+プラセボ ②メソトレキセート+Sarilumab150㎎ ③メソトレキセート+Sarilumab200㎎を比較検討した試験でこちらも当然ながらプラセボよりも圧倒的にSarilumabの勝ちでありますが、ACR50とACR70の改善ではSarilumab150㎎Sarilumab200㎎群では有意差が無く、血中濃度とIL-6受容体抗体の親和性と血中濃度のトラフ値からの有効性を考えるともう少し差が出ては…と思っておりました所…

海外第Ⅲ相臨床試験でありますMOBILITY試験では…

(Genovese MC et al.Arthritis Rheumatol 2015;67(6):1424-1437から改編)
①メソトレキセート+プラセボ ②メソトレキセート+Sarilumab150㎎③メソトレキセート+Sarilumab200㎎の3群の骨破壊抑制試験の比較に於いては… Sarilumab200㎎骨糜爛、関節裂隙狭小化、トータルシャープスコア(糜爛+狭小化)を有意に抑制し他群と比して全て勝る結果となりました。効果が早く骨破壊の進行を予防し得るSarilumabの効能に今後も是非期待したいところであります(^_^)/。

その他盛沢山の内容でしたが、時間と体力の都合上(^_^;)全て記載できませんので以上にて新薬サリルマブの新着情報レポートとさせて頂きます。当院のSarilumab投与患者様も副作用は特に見られず経過良好で、聴講しました本公演内容を明日の実臨床に早速生かし、該当患者様がおられましたら是非ともSarilumabを導入して参ります(^^)/!

2018-06-27 22:21:46

コメント(0)

折りたたむ

...JCR2018に参加、聴講、発表して参りました!

4月28日(土)に東永休診にて日本リウマチ学会総会 学術集会に行って参りました(^_^)/。4月27日金曜の午後診察は翌日休診と連休の前だけあって大変混雑しましたが、まぁ最終便には余裕で間に合うだろう…。と思いきや関節注射を終えると8時過ぎ(*_*;)ちょっとヤバいかと思われましたが8時30分には新大阪駅に到着。
 
最終便3本前の8時40分発の新幹線に飛び乗り、東京に到着が11時15分。どっと疲れがこみ上げ、カラカラ付きトランクを引き摺りホテルに到着したらもう12時(-_-メ)。発表時に質問される事を予測し文献をチェックしていると午前1時前。急いで寝間につき...時間的にはかなり無理があると思っておりましたが…
  
朝5時半起床でフィットネスで早朝6時から最軽量のスニーカーで10kmラン(^_^;)して会場に向かいました。8時前には会場の東京国際フォーラムに到着しましたが、お洒落でモダンは結構ですが…会場広過ぎ、移動に距離有すぎ、構造的にややこし過ぎでありました。
  
急いで受付を済ませて、予約しきれなかったMeet The Expertを売り切れ前に予約をし、汗だくでポスターを添付し 数ある多くの講演からチョイスした帝京大学皮膚科講座の多田弥生先生の『リウマチ性疾患の皮膚所見』についてまず朝イチで聴講致しました。

大変解り易い皮膚所見をたくさん提示頂き、爪上皮出血点と爪周囲の血管拡張の両方を満たせば皮膚筋炎 前者だけならシェ―グレン症候群後者だけならSLE。また関節炎と合併する有名な乾癬の病理的特徴など幅広く御講演頂きました。乾癬性関節炎の約半分は皮膚症状が軽微であり整形外科に行く事が多く、如何に軽症の段階で皮膚所見を見つけるかが大変重要であると御話されました。

乾癬の特徴的皮疹は境界鮮明で表皮肥厚➡盛り上がりが目立ち、角質層の分化異常で盛り上がり病理学的には好中球の浸潤が認められるとの事。乾癬と脂漏性湿疹の鑑別が重要であり乾癬を肯定する為の好発部位の観察➡耳介の裏や髪の生え際をよく見る 又乾癬特有の爪病変➡点状陥没 爪甲白濁(爪白癬と要鑑別)も重要との事。
    
               (左から爪上皮出血➡爪郭の血管拡張➡乾癬の典型例➡乾癬の病理写真) 
血管炎の病態は皮膚層の場所によって症状が異なり、真皮層の血管➡蕁麻疹、脂肪組織の血管➡結節性動脈周囲炎やリウマチ皮疹 IgA血管炎が挙げられるとの事。紫斑か紅斑は圧迫で観察し血管を透明な定規でつぶして皮膚所見を見るのが重要との事。蕁麻疹は24時間以内に消えるがSLEの
蕁麻疹様血管炎は傷跡が残る為 病状回復後の皮膚所見が重要とお話されました。

重度の結節性動脈周囲炎等の血管炎は壊死性血管で深い部分で炎症を起こす為、皮膚潰瘍や皮膚欠損を起こすとの事で、関節リウマチ患者さんに於いても血管炎が合併したり、生物学製剤を使用中に薬剤の副作用で突如血管炎が発症する事もあり皮膚病変の深い知識と経験が必要と言えます。

 
      (左から光線過敏症➡ケブネル現象➡ゴトロン兆候)
SLEや皮膚筋炎でよく見られる光刺激に対して引きおこる日光過敏症に対して、非常に膠原病にメジャーなケブネル現象に於いては機械的物理的刺激によって免疫蛋白(IL-1等のサイトカイン)が漏出しそこに含まれるサイトカインでケブネル現象が起こるとの事。ゴトロン兆候も日常生活の物理的刺激に対してサイトカイン漏出➡病的反応が起こると教えて頂きました。その他ブログで書き切れない無い事も沢山御教授頂きました。多田弥生先生御講演誠にありがとうございました<(_ _)>。

続いて『シンポジウム15 高齢化社会の関節リウマチの薬物 骨粗鬆症治療と問題点』も途中参加で聴講して参りました。丁度前回の日本骨粗鬆症学会で話題となったHRQCTを関節リウマチの早期診断に応用できないかとの講演中でした。関節リウマチの病態として傍関節炎により➡サイトカインに誘導された破骨細胞が活性化し局所の骨粗鬆症を引き起こし、リウマチそのものの炎症+ステロイドの使用にて全身の骨粗鬆症を引き起こします。

これら破骨細胞如何に抑制するか。抗CCP抗体そのものが破骨細胞を誘導する事からこれらをイメージグできないか➡HRQCTの試みについて名古屋膠原病リウマチクリニックの田中郁子先生が御話されました。HRQCT皮質骨と海綿骨を立体的に診る事ができて骨糜爛をX線で確認できないものをHRQCTでは3D化し観察できる。抗CCP抗体が高い患者さん程実際のレントゲンと比較して皮質骨も海綿骨もスッカスカに観察されるとの事。

また骨糜爛が骨表面の皮質部分から起こるのか内部の海綿骨から起こるのかがつぶさに解り、リウマチ治療やテリパラチドにて骨糜爛が回復する所見も詳細にわかるとの事でした。講演終了後はパネリストの先生方のディスカッションが始まり…高齢化社会におけるRA治療として合併症で寛解が難しい場合は低活動性を目指す…しかしその状況が無理ならば妥協も必要(-_-メ)とのコメントも。◎高齢者に対して積極的に治療するか無難に行くか線引きは難しい。単独世帯が多く認知症合併の関節リウマチ患者さんもおられ環境や介護度に応じて治療をすべきか…等々様々な意見がなされ…。

◎腎機能の悪化し易い高齢者に少量でもMTX使用するべきか否か ◎高齢者は多くの加齢性変形性疾患を抱える事からコンポジットメジャーDAS28が当てにならない➡変形性の痛みかリウマチの痛みかの判断が重要(そこで関節エコーやん!( `ー´)ノと突っ込みたくなりましたが…) 罹病期間が長い場合はリウマチ医療の前輪と骨粗鬆症の後輪の両方を考慮して治療すべき。 ◎大きな病院に通院できない高齢患者さんを求めるものが何が重要か?患者さんとその家族さんとよく話し合いターゲットを決めたら患者さんと伴送するのが理想である…と熱い議論が交わされシンポジウムを終了。ランチョンセミナー聴講後にポスターセッションが開始となりました(^_^)/

2018-04-30 19:39:00

コメント(0)

折りたたむ

...JCR2018に参加、聴講、発表して参りました!(その3)

今回は日々の診療に直結する『関節エコー』や『関節リウマチ最新の話題』等の講演の聴講は封印し、新しき知識の見聞の為 朝イチの『リウマチ疾患と皮膚病変』に続きランチョンセミナーでは整形外科に受診される事の多い『脊椎関節炎の病態を考慮した診断と治療の実際 ~最新のUP DATE』について聴講して参りました。早朝10kmランの後は朝ご飯を食べる間も無く、『ランチョンのランチ』を楽しみにしておりました(^_^;)。

早速お弁当を頂きました。昔は肉肉しい脂っこい御弁当が多かったのですが、最近は健康面を配慮し?あっさり系の御弁当が多い様な…。しっかり御弁当を頂いた後は高知大学リウマチセンターの谷口義典先生と聖路加国際病院の岸本暢将先生の講演を聴講しました。

まずは血清陰性型脊椎関節炎の基礎的分類から始まり、強直性脊椎炎を中心に講演を頂きました。炎症性腰背部痛から発症するも全ての患者が病期が進行する訳ではなく10~12%が進行するとの事

合併症として乾癬2% ブドウ膜炎21% 腸疾患9%との事。重症度としてニューヨーク診断基準1984がありX線で基準を決めているが少し曖昧との事。しかし診断の遅れると予後不良に繋がり リスクの一番が機械的な刺激(特にアキレス腱付着部炎では過重負荷➡メカニカルストレスで病的にサイトカインが上昇し➡付着部炎を発症)既存の坐骨神経痛や慢性疼痛が挙げられ、また遺伝的にHLA-B27を有する場合は進行し様々な経過を辿ると御話されました。ここに喫煙習慣や最近の話題として強直性脊椎炎発症の要因としての『腸内細菌叢の異常』が加わるとより病状が悪化するとの事。
  
マウスの実験で腸管内有菌状態で飼育すると腸炎や関節炎を引き起こすと報告されており 腸内細菌層異常➡粘膜の菲薄化➡菌の流入➡炎症サイトカインの増加➡血清TNF IL-22 IL-17の上昇にて脊椎炎を発症するとの事。臨床的には慢性腰背部痛患者をどうマネージメントするか。45歳以下で炎症性腰背部痛があれば鑑別として椎体骨折 ヘルニア 心血管疾患 乾癬性関節炎 脊柱管狭窄症 身体化表現性障害が挙げられ脊椎病変の鑑別も含めてリウマチ専門医へ受診をすべきとお話されました。

その後は岸本暢将先生の講演として乾癬性関節炎の最新の話題をお話頂きました。IL-17製剤の有効性やリウマチ性疾患の鬱状態にTNF製剤を使用すると関節炎が改善ないのに痛みや不安感が改善する話題(➡脳内TNFの低下が痛みや鬱症状に関連)から…
 
肥満とリウマチ性疾患の悪化の原因として…痛みが強い➡動かない➡体重増加➡肥満(脂肪)細胞から免疫サイトカインが放出➡関節病変が悪化に至るとの事。逆に肥満があれば減量➡脂肪細胞からのTNFが低下➡リウマチの病態も改善するという興味深いお話も頂きました。

又肥満者の場合は寛解状態であっても脂肪細胞由来のCRPが存在し病状に比してCRPが少し上昇する可能性があるとの事。その場合は免疫強化療法をせずに経過を見るべきと御話頂きました。

Meet the expertでは手指の僅かな関節変形を見落とさない極意を教えて頂こうと加古川医療センターリウマチ科の中川夏子先生のセミナーを受講し、最近大変問題になっておりますメソトレキセート関連リンパ腫についてのワークショップ等 明日の診療からすぐに役立てます様しっかり聴講して参りました。

最後に千葉大学の池田啓先生の『関節エコーを用いた生物学製剤減量と休薬戦略』を是非とも聴講したかったですが・・・前日の診療の疲れ+睡眠不足+早朝10kmラン(これは要らんかった(>_<))から疲労全開で聴講できず、上記5セッションの聴講とポスターセッションの発表にて第62回日本リウマチ学会総会 学術集会は終了しました。
 
クタクタで自宅に到着し玄関を開けますと、2日ぶりの感動の再開??でソラちゃんが私に猛突進(+_+)。飛び上がって顔中ベロベロと舐められ(^_^;)着替えすらできない状態でありました(T_T)。

まだまだブログでお知らせしたい学会で聴講した内容が多数あるのですが…5月の学会発表や研究会の発表、総合病院からオファー頂いたハンズオンセミナーのスライド作成等 多忙を極める為 JCR2018のレポートはこれにて終了いたしま~す(^_^)/~~~。又来年も懲りずに発表致します(^_^)v。

2018-04-30 15:17:00

コメント(0)

折りたたむ

...関節リウマチ発症に対する嗜好品の影響についてのお話。

関節リウマチにとって良い食べ物や悪い食べ物はありますか?とよく質問されます。当院のHPにも一部掲載しておりますがhttp://www.touei-clinic.jp/original53.html) 日本リウマチ学会の機関誌にもリウマチに対する嗜好品の影響...特に『リウマチ発症予防』と嗜好品の関連について島根大学 膠原病内科 准教授の村山洋子先生の記事が掲載されておりましたのでご報告します(^O^)/。

関節リウマチに対する嗜好品の影響について、まず発症要因の一番に挙げられるは やはり喫煙 です。

この喫煙習慣に 遺伝的素因が合併しますとなんとヘテロ接合型(異なった対立遺伝子)で約10倍 ホモ接合型(同じ対立遺伝子)ですと、これまった50倍以上発症リスクが跳ね上がる !との事(@_@)。この他は嗜好品とは異なりますが、歯周病の有病率と関節リウマチとの関連性が強いと言われています。また喫煙を辞めずにリウマチ治療を受けるとメソトレキセートやTNF製剤の治療効果も減弱すると言われています。

嗜好品とはちょっと関係ありませんが、歯周病原因菌であるポルフィロモナス菌がリウマチ抗体(抗CCP抗体)を活性化させて発症させる可能性が示唆されてきました。その他意外なものとして  コーヒー が挙げられます。

5つの前向き研究では 1日4カップ以上コーヒーを飲みますと、関節リウマチの危険因子が1.63倍 から 更に多くコーヒーを飲み家族歴や遺伝子素因が加わりますと・・・なんと!4.68倍まで発症リスクが上昇(◎_◎;) するのと事。ここにリウマチの家族歴や遺伝素因が合さると危険因子が更に上がるそうです 一方で紅茶に関しては一定の見解は無 いとの事です。ではアルコールはどうでしょうか??
 
こちらは意外に抗CCP抗体陽性関節リウマチの発症を飲酒にて抑制される??報告がありアルコール換算で45g/週以上 発病リスクを半減 させるとの事。 お酒の摂取量に比してリウマチの発症抑制 の報告もありますが…大酒家には朗報?ですが…その前に肝臓が悪くなりそうです(-_-メ)。一方で関節リウマチを発症しメソトレキサートを服用する患者にはアルコール制限が推奨されています。具体的にはビールなら1週間で600ml(アルコール換算で24g)まで。ちと御酒好きには辛い制限(T_T)ですね。

最後にやはり お魚さん油脂のオメガ3(ω3)脂肪酸 を多く食すると(1日30g以上)で なんと!!50%近く関節リウマチの発症を抑制 (◎_◎;)したと報告 されました。また発症しても同量を摂取する リウマチ症状の軽減と心血管障害を抑制する 報告も見られ、また緑黄色野菜の摂取もリウマチ症状の軽減に繋がるとの報告が散見されます。
 
まとめとして関節リウマチ発症の予防には①に禁煙②にお酒とコーヒーは程々に③お魚ω3脂肪酸と緑黄色野菜はタップリ摂取(プラス歯磨きをしっかり)しましょう(^O^)/

村山先生多くの文献紹介ありがとうございました<(_ _)>。また新しい情報がありましたら順次とうえいブログにて報告致しま~す(^-^)/~~~

2018-04-25 00:15:00

コメント(0)

折りたたむ

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5