医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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トップページ»  とうえいブログ»  講演・学会発表関連»  ...第33回 リウマチ病診連携の会にて講演して参りました.

...第33回 リウマチ病診連携の会にて講演して参りました.

...第33回 リウマチ病診連携の会にて講演して参りました.

3月22日(土)外来は時間通りに終了し<(_ _)>、いつもギリギリでありますが(-_-;)今回は時間に余裕を持って会場(済生会吹田病院 東館)に到着し世話人会にも参加でき講演も時間通りの開催となりました。
  
今回は当院の『関節リウマチ診療におけるJAK阻害剤フィルゴチニブの位置付け』についてお話しました。冒頭では2021年からD2TRA患者様を含め転医希望患者様が急増し、2022年に受け入れ中止に至るも2年間で最大68名D2TRA患者2024年末6名まで減少した事を報告。
  
その理由の1つとしてJAK阻害剤導入が43例⇒105例と約2.5倍(◎_◎;)まで増加 フィルゴチニブはウパダシチニブに次いで2番目に処方が多く、全体のBio製剤+JAK阻害剤処方の6.5%ではありますが多くは重症Phase3難治性D2TRA患者に使用している事を紹介。重症化する前に軽症⇒中等症に移行時のPhase2で症例に由ってはフィルゴチニブ使用を検討すべきとお話しました。
  
日本リウマチ学会の関節リウマチ診療ガイドライン2024ではPhase2でのJAK阻害剤の使用をTNF製剤と効果がほぼ同等の観点から許容しておりますが、悪性腫瘍血栓症 心血管イベントが懸念される(1剤目のJAK阻害剤で同有害処方の報告が見られた為)事から生物学製剤を優先と記載されている事をお話しました。まずは有効性の観点からTNF製剤と効果がほぼ同等か?
  
トファシチニブを始めバリシチニブ ウパダシチニブ+メトトレキサート(MTX) vs アダリムマブ(ADA)+MTXの比較論文でJAK阻害剤有効性が報告されており、フィルゴチニブジセレカ)もFINCH1試験にて100㎎+MTX群200㎎+MTX群の両群がADA+MTX群と比して治療効果 疼痛改善度 生活機能改善度有意に勝り、背景(対象患者や治験の条件)は異なるもADA+MTXとの比較論文でACR20・50・704剤JAK阻害剤の中でフィルゴチニブ最も達成率が高かったと最新の文献を通して紹介致しました。
  
このFINCH1試験に加えてMTX以外の抗リウマチ薬不応患者に対するフィルゴチニブ有効性を示したFINCH2試験MTX未使用患者に対するフィルゴチニブ有効性を示したFINCH3試験の更なる延長試験としてフィルゴチニブ200㎎群100㎎に分けてその効果を解析したFINCH4試験を紹介①最初からフィルゴチニブ200㎎継続群 途中からフィルゴチニブ200㎎切り替え群 最初からフィルゴチニブ100㎎群 途中からフィルゴチニブ100㎎切り替え群4群に分けた結果…
  
結論として合計 621 名 (平均168 週) にわたり、FIL200㎎群と FIL100㎎群はどちらも日本人患者に概ね忍容性が良好であった。用量間の安全性のプロファイルは同等であるが、延長試験では①最初からFIL200㎎ 継続群に臨床的有効性が見られ MACE血栓症 悪性腫瘍のリスク上昇も見られず 日本人 RA 患者では FIL200㎎ が最適な用量であることが示唆され本研究と海外研究でも安全性有効性プロファイルは一致しており、ガイドラインで懸念材料とされる安全性が担保されつつあるとお話しました。
  
また海外文献3691例のフィルゴチニブ投与患者で平均3.8年 最大8.3年長期安全性を解析した最新大規模臨床試験の論文を報告。各投与期間でのMASE 深部静脈血栓症 悪性腫瘍 帯状疱疹ヘルペス罹患率詳細に解析されており結論として安全性忍容性100㎎群200㎎群も同様であり有害事象発生率も時間経過と共に安定していた。フィルゴチニブの用量間有害事象の差は僅かに留まり全体的にはMACE血栓症 悪性腫瘍リスク上昇も見られなかったことより安全性を示した結果となった事を報告。
  
総括として中等度から重度高疾患活動性リウマチ患者におけるフィルゴチニブの長期投与でも忍容性時間経過とともに安定しており、まとめとして①当院の多数D2TRA患者フィルゴチニブを含めたJAK阻害剤にてD2TRA病態から脱却し文献的にも有効性長期安全性が報告されている.②MTX-IR患者 TNF-IR患者においてIFN上昇の病態が推察される事からJAK1特異性NK活性抑止軽度とされるフィルゴチニブ好適応と考えられた.
  
③生物学製剤と比してフィルゴチニブを含めたJAK阻害剤においては関節リウマチ合併間質性肺炎の発症 増悪が少ない傾向にあり高齢 リウマチ因子強陽性 RA患者に対しPhase2の段階でのフィルゴチニブの使用も考慮すべきと考えられ、医療経済性安全性の観点から当院ではフィルゴチニブ200㎎関節エコー寛解に達した場合は積極的100㎎に減量する事を報告し無事時間内に講演が終了となりました<(_ _)>

2025-04-11 08:17:00

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