大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科（リウマチ,膠原病,骨粗鬆症）
医療法人　東永内科リウマチ科

『これぞ真髄 関節エコー！』を聴講すべく外来終わり次第会場に駆けつけました。開始時間８時前には何とか到着(^^;)。係りの方に連れられ講義室に入りますと・・・超満員御礼(@_@)。唯一空いている前の真ん中の席に座らせて頂きました。初心者の若い技師の先生からこれからエコーを考えている開業医の先生まで多数参加。関節エコーが漸く世に知れ渡り、多くの医療者が関節エコーに興味を持って頂いている実感できました。

聴講内容の一部を紹介しますと…
当日は最新型東芝エコー器でハンズオンも開催されました。

リウマチ内科医は整形外科の様に手術等で関節中まで見れない。因って関節エコーは必須の診断法と言えます。早期関節リウマチは６ヶ月以内が勝負であり、如何に早く関節エコーで診断するかが重要。抗CCP抗体 RF高い人は５MTP関節に炎症をを起こしやすい。滑膜細胞は腫瘍細胞と似ており、炎症滑膜はハイパーバスキュラーとなる事から血流評価が重要との事。

当院の患者さんで写真左は足趾５MTP関節炎像とトリアムシノロンの関節内注射　写真右は腱鞘滑膜炎（Ⅲ区画）とトリアムシノロン腱鞘内注射

 腱鞘は滑膜が豊富であり、腱鞘滑膜炎として下肢で①番多いのは後脛骨筋腱　上肢で①番多いのは手関節Ⅵ区画に炎症が起こしやすい。最新の文献ではRAらしい骨びらんは縦断像で骨表面から下に凹で直径2.5㎜以上、横軸像では糜爛のアーチの角度が30度以上等、関節エコーマニアにはタマラナイお話をたくさん聴講できました。
 

１８０人の患者さんにベテランのリウマチ専門医異常無しと診断しても、なんと！25.6%に滑膜増殖の異常が認められ、骨破壊を来す活動性滑膜炎は13.7%も隠れていたとの事。
（関連内容の当院HPスライドから抜粋掲載http://www.touei-clinic.jp/original17.html）　

骨に近い炎症ドプラーの変化は火種から大きく燃え広がって行き、関節破壊の最大の敵である！構造的寛解は即ち関節エコー寛解であり、これをUSIR寛解と定義される様になりました。赤い炎症シグナルを火種の欠片まで全て消し去る事が真の寛解（USIR寛解）であり、このUSIR寛解が骨破壊予防しうると明言しておりました。三崎先生のお話はいつ聴いても新しい内容ばかりで博学多才ぶりに感服しております<m(_ _)m>。今後ともよろしくお願いします。

懇親会で三崎先生に御挨拶だけして、明日の大学病院外来とそのまま講演発表に備えて早々帰宅としました。

2017-03-11 00:32:00

講習会・勉強会・資格認定   ｜  コメント(0)