医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...三島リウマチフォーラムにて講演して参りました。

...三島リウマチフォーラムにて講演して参りました。

講演の遅刻は絶対厳禁から車は乗らず早朝に出発し、電車を乗り継いで大学病院へ。リウマチ外来を午後3時で交代頂きそのまま梅田の会場に向かいました。フォーラム開始前の午後4時過ぎに到着。講師控室で重鎮の先生方に御挨拶し、午後6時の自分のセッションまで待機しておりました。愈々定刻6時に開始…

まずは高齢リウマチ患者の今後の課題を提起し、関節エコーによる適正評価が重要である事をお話しました。



欧州リウマチ学会で提唱された 新しい2016年の関節エコーアルゴリズムを提示し、臨床症状に欠ける隠れ関節炎にどう対応するか?11日金曜の三崎先生もお話されていた様に僅かな炎症ドプラーが火種となり関節破壊に繋がっていく危険性をお伝えしました。


炎症ドプラーが関節エコーガイド下 トリアムシノロンの関節注射にて劇的に改善する症例も紹介。従来目に見えなかった関節炎と注射針の位置関係を明確に描出し、メラメラの炎症シグナルが関節注射後に一気に消失する動画を多数紹介しました。関節エコーをされない先生方にはかなりインパクトが強かった様です。

呼吸器疾患も含め合併症を多く有する患者さんにも可動域の改善にトリアムシノロンの関節注射が有用であった具体例を紹介。全く右腕が挙がらない患者さんも劇的に回復。大関節炎に因る可動域制限は高齢者の致命傷となる為、早期介入の重要さも強調して参りました。

腱鞘滑膜炎の著効例も紹介。特にバイオ製剤とトリアムシノロンの関節注射を併用する、東京女子医大の神戸先生が考案したK-Methodの著効例も数多く提示しました。こちらもかなり反響があり、今後のK-Methodの更なる全国への拡散を大いに期待したいところです。当院での113関節の内訳も公開し、部位的には手関節、指の付け根関節、足趾関節の順に多かった事と、特に生活機能改善の為、高齢者の比率が高いことも報告。
 
当院が何故に関節注射に拘っているか、関節注射がどれほど有用かについての最も根拠となる論文を紹介しました。2014年にパブリッシュされたOPERA Studyを詳細に報告。また先日の大学病院のセミナーでも紹介しました『関節注射をネグレクトしてはいけない』2016年12月にパブリッシュされたNeo-Raco Studyも紹介致しました。
 
180人の早期リウマチ患者さんを生物学製剤+MTX+関節注射 VS MTX+関節注射の臨床比較試験を紹介(最高齢が77.6歳VS76.7歳)。高齢リウマチ患者さんも多く参加しており、1年間二重盲検試験を行い、治療効果を統計学的に分析した結果によりますと…

 
生物学製剤+関節注射の方が圧倒的に治療成績が勝ると思いきや・・・及第点の治療成績と(DAS<3.2)と、生活機能維持(HAQ)では関節注射+MTXと全く変わらなかったのです!(詳細はhttp://www.touei-clinic.jp/original57.htmlに掲載)


オマケに超低コストであり、トリアムシノロンの関節注射が如何に経済的にも大変有用かも強調して報告して参りました(^_^)/!
しかし関節注射を施行する前には関節エコーで滑膜炎の病状を詳しく観察し、穿刺の方向の検討も重要と説明。

関節エコーの事前評価によってトリアムシノロンの必要量や投与中の散布している状況が具に分かる為、注射後の白斑や脂肪組織の障害に因る皮膚陥没の副作用も十分に防げることも説明。合併症として最も重要な感染対策と内服に比較して影響はかなり少ないものの血糖値のモニター等も必要と説明。当院では113例中 軽微な白斑以外は副作用が無かった事も御話しました。

2008年の文献ではブラインドの関節注射と関節エコーガイド下では治療効果と有害事象の有意差は無かったのですが、安全面ではやはり関節エコーガイド下が有用ではないかと御話しました。

穿刺以前にトリアムシノロンの関節注射が有効であるかを関節エコーで鑑別診断を行い評価するのも重要です。

先日も両膝が痛くて歩けないと転医された患者さんも、前医で生物学製剤を勧められるも高額が故に経済的理由で使用できず。適正な関節エコーの評価と長短腓骨筋腱々鞘滑膜炎に対するエコーガイド下でのトリアムシノロンの腱鞘内注射にて翌日には歩行可能となりました。

最後はいつものソラちゃんスライドで終了。予想以外に反響が大きく、①K-Methodの有用性 ②投与量の文献的報告 ③合併症は特になかったか ④関節注射の今後の位置づけ ➄関節注射後の血糖の影響の有無 等々 多くの先生に沢山のご質問を頂き、又自信を持って全てお答え出来ました。講演30分に対して質疑応答時間はなんと!30分もありました。
 
通年の参加者が40名前後で今回は他の研究会も開催されていた為(いつも発表させて頂いております『リウマチ病診連携の会』と重なっておりました(T_T))、40名以下の参加の予定と主催メーカーさんは仰ってましたが、当日はなんと!76名の先生方が参加されたとの事でした(私が集客した分けではありませんが(-_-;)。

大変お世話になっております座長の岡本奈美先生から、参加された先生から『とても良い会… とても勉強になりました…』とお褒めの言葉をたくさん頂けましたよ!と大変うれしいお話が聞けました。皆様に少しでも興味を持って頂けて良かったです。また頑張ります(^_^)/

2017-03-13 23:09:00

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