医療法人 東永内科リウマチ科

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...神戸市長田区主催の骨粗鬆症連携を考える会にて講演して参りました(後編)。

...神戸市長田区主催の骨粗鬆症連携を考える会にて講演して参りました(後編)。

前編に続き…長期に渡りビスフォスフォネート製剤を使用しますと(先発投手が投げ続けますと…)効能が低下する(球威が落ちる)か、腎機能障害(投球中のケガ)等にて使用できない場合はBP剤を休薬し次のピッチャー(薬剤として)活性化ビタミンD製剤へのスイッチ又は併用かSERMへのスイッチが挙げられます。
   
SERMの適応の解説とステイロイド骨粗鬆症に対して効果は未だ証明されていない事、血栓症の既往者は使用禁忌である事 男性には使用できない事、お姉キャラに効果があるかはガイドライン上の記載に無いので使用は待機…のネタに結構ウケました(^_^;)。中継ぎからセットアッパーへスイッチする場合は骨形成促進のテリパラチドが望ましく、阪神ファンとしてはセットアッパーとしてマテオ選手にしたいのですが…最近の投球では…すぐ降板…ネタも結構ウケました(^-^;)。
   
テリパラチドは腰椎に於いて完璧に近い状態で重症脊椎骨折を抑制しますが、問題点として長期投与にて骨芽細胞活性化➡破骨細胞の活性化➡皮質骨の多孔性が亢進➡皮質骨々密度減少の可能性があり特に高齢者の長期処方に於いては注意が必要と御話しました。クローザーとしてはデノスマブを大魔神佐々木選手に例えて解説。剛速球(海綿骨)と変化球(皮質骨)の両方を有す特性薬剤と解説。
   
セットアッパー➡クローザーと逆にクローザー➡セットアッパーと入れ替えた時に腰椎 大腿骨 前腕骨の骨密度の推移はどうなるか?文献的にはやはりテリパラチ➡デノスマブ方が成績が良かった事を報告。又ビスフォスフォネート製剤と比してもデノスマブは腰椎 大腿骨の骨密度が有意に上昇した最新の論文も紹介致しました。又長期使用しても(8年以上)破骨細胞の過剰抑制を来す事無く腰椎20%、大腿骨が7%増加した文献も報告。最近の文献ではデノスマブ投与が10年継続可能とのこと。
   
RANKL抗体製剤であるデノスマブの作用機序として骨芽細胞が放出する破骨細胞の活性化因子であるRANKLが破骨前駆細胞の受容体RANKに結合する前に阻止し破骨細胞の分化誘導、活性化を抑制する過程をイラストとアニメ-ションを織り交ぜて解り易く解説しました。また本年の日本抗加齢医学会総会でも発表しました、クローザー(デノスマブ)の当番が遅れると最大6%骨密度が低下する当院の自験例と最新の文献も報告。
   
デノスマブはマルチに効く大変いい薬ですが、副作用として低Ca血症が挙げられます。特に中等度以上の腎不全には注意が必要で低Caを来すメカニズムとその対処方法についても解説しました。又もう一つ問題となるのが治療の中断。デノスマブにより凍結されていた破骨細胞が治療を中断する事で氷が解けて活性化すると殺虫剤の冷凍フマキラーに例えて解説。
   
休薬により氷結が溶けて破骨細胞が活性化するとリバウンドでオーバーシュート現象(破骨細胞お祭り現象…勝手に名付けましたが(^_^;))が起こり、腰椎、大腿骨、前腕骨と2年で積み上げた骨密度の増加が半年から1年の間に投与前の基準値以下まで激減してしまう(◎_◎;)文献を報告。病状的に中止が已む無しの場合は他の骨粗鬆症治療薬に必ずスイッチしいきなり急降下させずパラシュートの様にソフトランディングするべきとコメントしました。
   
最も重要な副作用として問題視されているのが顎骨壊死です。科学が日進月歩しても未だ原因は解明されておらず仮説に留まる状態であり先日の『骨粗鬆症を語る会』で聴講した兵庫医科大学の浦出先生のお話の内容も紹介しました。抜歯以外でもビスフォスフォネート製剤の服用に因り歯根が押し上げられ歯が抜け➡顎骨壊死、BP剤服用中に歯周病➡感染➡顎骨壊死と抜歯以外でも起こり得ることも報告して参りました。
   
本邦と海外での抜歯頻度の違いと、薬剤の骨髄内の移行率により顎骨壊死の発症率が異なる事、いざ発症してしまうと治癒率(根治率)はたったの35%!? で60%以上は治らず難治性で慢性化してしまう事も報告。重要なのはやはり発症を予防する事でこれまで文献的に有用とされてきた様々な予防方法を提起しました。骨代謝の改善、CaVitD代謝の改善が出来てもやはり運動習慣、生活習慣の改善は必須であり、この3つを揃えて初めて骨折予防が成り立つとコメント致しました。
  
最後に野瀬病院の野瀬範久先生の『院長のご挨拶』のホームページをジャックし1日院長として無理やり掲載(^_^.)、副院長にウチのソラちゃんも無理やり就任させました(^_^;)(これがまた大変ウケました)。ピッタリ1時間で発表が終了。多くの建設的質問を頂き、今回参加された多職種の方々から『大変解り易くとっても面白かったです!』と大変多くの賛辞を頂けました(^_^)/。ドクターからパラメディカル、一般の方まで幅広く対象を広げたスライドだっただけに、作成にはかなり時間を費やしました…(T_T)。聴講して頂いた皆様に御満足頂けてとても良かったです。御参加頂いた皆様 ご清聴ありがとうございました<(_ _)>。

2018-06-24 00:21:00

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