医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...市民公開講座として骨粗鬆症についてお話して参りました!(その② 食時と運動療法による予防編)

...市民公開講座として骨粗鬆症についてお話して参りました!(その② 食時と運動療法による予防編)

前回の骨粗鬆症の疫学と診断に続き、今回のメインでもありますが骨粗鬆症に対する食事療法 運動療法による予防の取り組みについて御話し致しました。
  
やはり骨粗鬆症と言いますとまずはカルシウム摂取が重要で、厚生労働省の推奨するCa摂取量は500~700㎎が理想とされています。又カルシウム摂取だけでは骨にCaが移行しないので、Caを運搬するトラックの役割をするビタミンDの摂取も重要です。しかし、Caを一度に大量に摂取すると血管内皮細胞にCaが過剰に取り込まれ➡動脈硬化や狭心症のリスクが上昇します(@_@)ので注意が必要です。
  
ビタミンDの摂取後の適度な日光浴も重要➡ビタミンD(トラック)が紫外線で活性化しない(ソーラーエネルギーが無い)とCaを骨に運ぶことができません➡であり、Caの吸収を促進させる観点から最低限の日光浴(手のひらサイズで15分程度)が必要とされています。一方で東京大学の研究グループが調査した所、女性の全年齢層に於いて8割の人がビタミンD欠乏もしくは不足症の状態(◎_◎;)である事が判明しました。こちらも過剰摂取は禁物ですが、理想の摂取量と多く含まれ食物について解説致しました。
  
CaやビタミンD以外にも『骨のしなり』に必要なマグネシウムや亜鉛の摂取の重要性についても解説。こちらも必要推奨量と過剰摂取による神経毒性や消化器症状の出現に注意する事を御話ししました。
  
その他ビオチンやパントテン酸などの善玉アミノ酸の摂取も重要である事を解説。診断編にてお話ししました骨の強度を低下させる錆びの原因となるペントシジン以外に動脈硬化や認知症の原因となる悪玉アミノ酸であるホモシステインについて解説。骨密度が低値でホモシステインが高値ですとかなり骨折を来す率が高くなる事もお話ししました。この悪玉アミノ酸ホモシステインを解毒するには??
  
ホモシステインは適量の葉酸とビタミン12の摂取によって無害であるメチオニンというアミノ酸に代謝され、適量のビタミンB6の摂取によりシステインという、こちらも無害のアミノ酸に代謝する事を解説しました。食物からの栄養源やミネラルやサプリメントにて骨形成作用➡骨芽細胞を応援する事は可能ですが、骨吸収作用➡破骨細胞をやっつける食物やサプリメントの発見や開発は難しい事を解説。

最近の話題としまして大阪大学の西川教授が発見した紅茶に含まれるテアフラビンと言う成分が破骨細胞の撃退に有効である研究内容を紹介。紅茶を飲めば骨粗鬆症の予防になるのでは…と期待しましたが、1日紅茶を15杯以上飲まないといけない事から現実的な予防法としては難しく、テアフラビンを含むサプリメントの開発に期待したいと御話ししました。
  
続いて講演内容は運動療法による予防対策へ…。当初はラグビーをやっていましたが3年前の両膝関節の怪我で引退を余儀なくされ、スイマーを志すも泳ぎの上手なオバ様軍団にプールから追い出され、塩素アレルギーを発症し断念。現在はロードバイクにハマっている私のエピソードを紹介。水泳もロードバイクも有酸素運動と筋力アップには有効ですが、重力がかからない分骨密度上昇には期待できないと解説。厚生省が推奨する運動療法ですと大股歩行を毎日休みなく50分歩くことが推奨されておりますが…体力的にも時間的にも難しく、膝や腰の故障の原因となる事も心配されます。
   
そこで雨の日や台風の日(台風21号はキツかった(>_<))でも自宅で気軽にできるフラミンゴ体操を紹介。僅か5cm片足を挙げて1分間静止。右足立ちと左足立ちとを各1分間を1日3回繰り返すだけで、速歩50分に相当(◎_◎;)する事を解説。筋力トレーニングとジャンプ運動によって筋量と骨密度が有意に増加し、転倒率 骨折率が有意に低下した日本骨粗鬆症学会誌に掲載された文献も報告しました。
   
  (⇑日本骨粗鬆症学会雑誌2018年第2巻から掲載⇑)
更に効率よく骨密度を増やす運動療法として…2017年2月にNHKテレビ『ためしてガッテン』にても放映された(詳細➡http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170215/index.html日本骨粗鬆症学会 前理事長で山王女性医療センター長の太田博明先生監修の『かかと落とし運動』が大変有用です。血液中の骨ホルモン(オステオカルシン)の量が少ない人は、血糖値が高い傾向にある事が最近の研究で明らかになりつつあり『タンパク質の糖化』という現象が大きく関わっていると考えられています。
 
(*福岡歯科大学客員教授 平田雅人先生の『“骨ホルモン”で健康寿命を延ばす! 1日1分「かかと落とし」健康法』から抜粋*)
血糖値が高めの人はすでに骨ホルモンが少なくなっている可能性があり、運動と共に「かかと落とし」による骨への刺激➡骨ホルモン(オステオカルシン)の増加➡骨質の改善だけでなく糖尿病にも改善に繋がると言われています。その他、かかと落とし運動による骨への衝撃が骨芽細胞の働きを低下させるスクレロチンという物質を抑制➡骨芽細胞を活性化➡骨密度増加させるとの報告もあります。私も何度もこの運動を実践し当日は皆様と一緒に『かかと落とし運動』を行いました(^_^)/。…最後に③病状評価と治療編に続きます(^O^)/。

2018-10-14 15:00:00

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