医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...市民公開講座として骨粗鬆症についてお話して参りました!(その③ 病状評価と治療編)

...市民公開講座として骨粗鬆症についてお話して参りました!(その③ 病状評価と治療編)

ビタミン ミネラルの適量の摂取、フラミンゴ体操 ゆるスクワット かかと落とし体操に続きまして治療編についてもお話しして参りました。会場には若い方が多い印象でしたがシニアの方も多く、中には治療中の方から骨折を数回されている(◎_◎;)方もおられるとの事で私見を交えて骨粗鬆症の最新の治療についてもお話しして参りました(^_^)/。
  
食事療法や運動療法の予防策をしっかり講じても…ど~しても自治体検診での骨密度検査に引っ掛かってしまい、要精検となった場合にどうするか…どういった精密検査を受けるか、骨粗鬆症の病状評価にてついて御話ししました。一般的な超音波法で要精検となりますと大阪市から委託された医療機関で腰椎大腿骨DEXAか前腕骨DEXAが撮影可能な医療施設へ紹介となります。当院はDEXAを淀川キリスト教病院に依頼している事より精査可能な医療施設には大阪市からは認定頂けませんでした(T_T)。
 
当院に直接ご来院頂いた場合の骨粗鬆症検診では中手骨で骨密度を定量し、状況に応じて淀川キリスト教病院に腰椎 大腿骨DEXAの検査を依頼します。医療保険内で患者様に応じた検査➡胸椎 腰椎のレントゲン検査 尿検査として尿中Ca/CRN比、血液検査として骨形成マーカー、骨吸収マーカー 1-25-OHビタミンD活性 血清ホモシステイン UCOC等を測定します。脊椎のレントゲンで骨形態変化が20%以上骨吸収マーカーの高値骨密度がYAM(若年女性と比較して)が70%以下となりますと…残念ながら治療対象となります(-_-;)。
  
一般的な生活習慣病である高血圧症 脂質異常症 糖尿病 痛風等はよほど病気が進行しない限りは治療薬を代える事は殆どありません(多剤併用の事もあり)。降圧効果や血糖値への作用、LDLを低下する効果が持続する場合が殆どで10年20年内服を続けても問題はありません。高校野球に例えますと同じ先発ピッチャーが何試合何回なげても問題はないのですが、骨粗鬆症の治療はプロ野球と同じで回を追う毎に球速(薬の効き)を考慮しピッチャー(薬)を交代させなければいけない➡効果が持続しない事を強くお伝えしました。
  
本年6月に神戸で『骨粗鬆症を考える会』に於いても講演致しました、先発➡中継ぎ➡セットアッパー➡クローザーと骨を守る盤石のピッチャーの継投策を如何に行うか、各投手(薬剤)の特性と投球回数の限界(投与期間の限界)を熟知し、監督(主治医)が治療のカギを握っている事を御話ししました。全ての投手(薬)の内服(投球)期間を考えると長く見積もっても20年~25年であり、50歳から治療を開始すると70歳中盤で投げる投手(使う薬)が無くなる(◎_◎;)可能性も…。90歳まで普通に長生きするこの御時世だけに、私見を申しますとできれば65歳以降から治療するべき(ステロイド骨粗鬆症は年齢に関係無しですが…)で、それまでは『食事療法と運動療法による予防策』➡Caやビタミン摂取、フラミンゴ体操やかかと落とし運動で何とか待ちたいとお話ししました。
  
数多くある薬剤の中で現在日本骨粗鬆症学会のガイドライン上は大腿骨頚部骨折の予防効果が示されているのがアレンドロネートとリセドロネート デノスマブの3剤に限られており(ゾレドロネートも大腿骨頚部骨折の抑制効果はありますが2015年以降に発売の為、ガイドラインには明記されておりません。)その中で最強ピッチャーがデノスマブである事を御話ししました。しかし投げるなら(使用するなら)クローザーであり、順番を間違えると…
  
セットアッパーであるテリパラチドとクローザーのデノスマブを入れ替えるとなりますと、デノスマブを中断する事になり再びRANKが大量増加➡冷凍スプレーで固まっていた破骨細胞がRANKに因って氷が解けてしまい➡オーバーシュート現象➡一気に骨吸収作用が亢進➡破骨細胞のお祭り状態に(◎_◎;)!
  
こちらも前回の神戸の講演会で使用したスライドを御示し2年間デノスマブで培った来た骨密度の増加分が薬を中止後、たった2カ月で一気に富士急ハイランドのジェットコースター状態で急下降(◎_◎;)し投与前よりも骨密度が減少してしまい、投手の順番を間違え降板させてしまいますと大変な負け試合(骨折事故)となってしまう事を御話ししました。又投手が投げるのサボってしまうと(患者さんが薬を自己中断)こちらも骨折の原因となり、当院でビスフォスフォネート製剤内服中に近所の方から『あたなが飲んでる薬は顎の骨が溶けるらしいよ』と言われ薬を自己中断➡8カ月後に腰椎圧迫骨折を発症した残念な症例も報告しました。
 
全ての薬には一定頻度副作用が存在し、リスクとベネフィット 有益性と危険性を勘案して薬剤を処方し可能な限り予測される副作用を事前に予見し予防する事が重要と言えます。顎骨壊死は糖尿病や口腔内環境の良くない方 ステロイド服用中、放射線治療後や化学療法を受けておられる方に発症率が高い事から、骨吸収抑制剤そのものの副作用よりも、投与患者さんの方のリスクが問題ではと考えられています。疫学診断編➡食事療法 運動療法による予防編➡病状評価と治療編の3つに分けてお話しし講演は丁度1時間20分で終了。10分間の質疑応答後は10人程の行列ができ個別相談会(^ ^;)となり、皆様の個人的な御悩み事を拝聴し解決策を御話しして無事終了しました。皆様長時間拙い講演を聴講頂き誠にありがとうございました<(_ _)>。

2018-10-14 14:30:00

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