医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...第20回 日本骨粗鬆症学会にて参加 発表して参りました。口演発表後編

...第20回 日本骨粗鬆症学会にて参加 発表して参りました。口演発表後編

【進行4例+大腿骨々折を発症した1例の5例】を進行群とし、【椎体変化を認めなかった35例】を非進行群としこれらの2群間の年齢 性別 リウマチ罹病期間 投与関節数 総投与量 投与前TRACP5b  PSL内服(+既往)率 骨吸収抑制剤使用率 バイオ製剤併用率 DAS28CRP 投与前の骨密度(MD法)の比較検討を行いました。結果としましては…
 
両群間で年齢や関節注射施行前の骨密度64.3%vs70.5%(P=0.31) リウマチの罹患年数5.8年vs6.4(P=0.24)に有意差はありませんでしたが、男性の比率60%vs20% (P=0.024)と進行群が有意に高い結果となりました。また投与前のDAS28CRP 2.15vs2.13(P=0.42) バイオ製剤併用率48.5%vs60%(P=0.32)トリアムシノロン投与関節数3.24vs3.84(P=0.42) 同薬剤総投与量74mgvs78mg(P=0.45)と両群の有意差は認めませんでした。
 
一方でステロイド内服率20%vs45.7%P=0.032)は非進行群と比較して寧ろ進行群が有意に低く、逆にステロイド内服既往歴は60%vs17%P=0.026)が有意に高い結果となりました。TRACP5b値351vs280(P=0.22)に於いては有意差を認めなかったものの進行群に於いて骨吸収抑制剤使用率が0%vs54.2%(P=0.011)と有意に低い結果となりました。考察をしますと男女比に関係なく高齢でステロイドの内服既往者に関節注射を施行しますと骨粗鬆症を顕在化させる可能性があり、ガイドラインに非適合でも骨吸収抑制剤の介入の検討が必要ではと考察。
  
また当院で関節注射後に大腿骨頚部骨折を発生した高齢腎不全リウマチ患者さんに事前介入としてステロイド骨粗鬆症の治療ガイドラインに則りαカルシドールにて治療を行うも骨折した事、慢性糸球体腎炎+ステロイド骨粗鬆症に対してデノスマブが著効した最新の報告から今後はCKDとステロイド骨粗鬆症を有する関節リウマチ患者に対し 更にステロイドの関節注射を行う際はCKDStageを検討の上 骨吸収抑制剤としてBP剤が使用困難な場合 デノスマブを予防治療薬として使用すべきかと考察しました。
 
2014年に骨粗鬆症と関節注射の関連を示した文献が報告されており『早期活動性RAでは、抗リウマチ薬+ベタメタゾン関節内注射は、大腿部BMD及び腰部BMDの減少を認めるもアレンドロネートによる治療介入によってその減少を抑止し逆に骨密度が上昇に転じて骨折予防を行う事ができた』と結論。本調査では非進行群の多くはBP剤かDmabが併用されており、高齢関節リウマチ患者さんにトリアムシノロンアセトニドの関節内注射を行う際は治療ガイドラインに不適合であっても腰椎大腿骨DEXAの変化や胸腰椎X線検査の進行の有無にて関節注射の影響を管理し必要に応じて骨吸収抑制剤の介入も必要かと考察しました。

ピッタリ7分間で口演発表は無事終了しましたが…質疑応答にて東京大学病院の整形外科の先生から、『関節注射と大腿骨々折との関連を示すStudyとしては症例が少なくデザインに問題』や『関節注射にて骨吸収抑制剤を介入するには根拠不足』では?手厳しい意見(-_-)から…『関節注射と骨折のその他の関連因子はないか?是非調べて叉教えてください。』、座長の先生から『関節注射と治療介入の適応について今後も症例を増やして是非報告してください』と建設的な意見<(_ _)>も頂けました。
      
地域限定のリウマチ研究会での発表だけでは井の中の蛙に過ぎず、コテンパチにされても遠征にて発表する事が当院の診療レベルの向上に繋がると思われ、頂きました御意見御教授を今後の臨床研究に活かし、文献の報告以上にトリアムシノロンアセトニドの関節注射の安全性の広報の為にも是非学会発表を続けて参りたいと思います<(_ _)>。続いて…御高名な先生方の講演聴講編をレポートします(^_^)/

2018-10-30 08:25:00

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