医療法人 東永内科リウマチ科

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...第2回 北大阪骨を語る会にて講演して参りました。

...第2回 北大阪骨を語る会にて講演して参りました。

毎週末とゴールデンウィークのほぼ全てをこの講演会のスライド作成と文献検索に費やし、満を持して発表してまいりました。前半は中手骨MD法による骨粗鬆症診療の限界とDXAによる腰椎/大腿骨骨密度検査の重要性のお話を。後半に骨粗鬆症治療の最新の話題と薬剤投与の位置づけについてお話してまいりました。
  
当初30~40名程度の実地医の先生方参加される予定でありましたが…なんと当日は70名(◎_◎;)の先生方が参加され(勿論私が集客した訳ではありませんが…)会場は満員御礼状態でした。『若輩のわたくしが先生方よりも高い所でお話しするのは大変恐縮でありますが…』と冒頭でご挨拶を行い講演開始。
  
骨密度の測定も大事ではありますが、その前に最も寝たきりの危険因子となり得る既存椎体骨折…特に無症候性椎体骨折➡『いつの間にか骨折』の病態の危険性 放置する事で待ち受ける不幸な転帰と、早期発見の重要性についてお話致しました。
  
骨強度は骨密度が70%骨質が30%であり、糖尿病や慢性疾患 ステロイドを含めた一部の薬剤の長期服用に因って骨密度が正常でも骨折してしまう事、その対応方法についてもお話ししました。また従来の方法であります簡便な中手骨によるMD法の骨粗鬆症診療の限界➡過小評価 過大評価の可能性を当院に於ける自験例の範囲で報告しました。
   
中手骨の骨密度が高く脊椎の形態変化が無い為経過観察として、本年1月に当院に導入したDXAにて腰椎 大腿骨頸部 近位部の骨密度を測定致しますと…驚くほど危険水域の骨密度状態に(◎_◎;)。急いで治療開始した方が約30名おられ、そのうちの8名が重症骨粗鬆症であった事を報告。一方で中手骨の骨密度が大変低値で年齢82歳と高齢であるとの先入観からガイドライン通り骨粗鬆症のお薬を服用頂きDXAにて正確に腰椎と大腿骨の骨密度を測定しましたところ…
  
今度は逆にお釣りが出るほど骨密度が大変高く(◎_◎;)、副作用が無かった事で御赦しいただき骨粗鬆症治療薬を中止した方も30名以上(-_-メ)おられた事も報告致しました。これらの過小評価 過大評価 治療の遅延 不要な治療介入の回避の意味でもしっかりとした骨粗鬆症検診 正確なDXAによる骨密度測定の重要性を御話ししました。
   
しかしDXAの骨密度測定機器が大変高価である点、かなり器械が大きすぎてクリニックのレントゲン施設のスペース上設置が難しい点…当院で設置スペースは確保するもレントゲン室の入り口から器械が搬入が出来ず、全部バラしてレントゲン室内で3日かけて組み立てて頂いたエピソードも紹介しました。DXAによる骨密度検査の普及と検診の充実化の為 基幹病院であります淀川キリスト教病院や済生会吹田病院とのDXA病診連携の構築の重要性についてもお話しいたしました。
  
続いて後半に骨粗鬆症治療の最新の話題についてお話してまいりました。高血圧はコレステロールを下げるお薬は10年20年内服しても効果は持続しますが、骨粗鬆症の治療薬は抗RANKL抗体製剤でありますデノスマブ以外は効果が減弱するかビスフォスフォネート製剤の様に長期服用に伴い副作用が出現しやすい観点から休薬が必要となる場合があります。
  
またビスフォスフォネート製剤に於いても様々な剤形、異なった治療効果を有し 各治療薬の特性を生かした使い分けの重要性についてもお話ししました。次に重要となるのが骨粗鬆症治療薬の効果判定です。高血圧 糖尿病 脂質異常は血圧測定や血液検査で簡単に治療評価ができますが、骨粗鬆症の治療は効いているか簡単に評価は出来ず、又 同じ薬剤を評価を行わないまま漫然と投与されているケースも時に見られます。
  
骨強度の改善評価に最も重要なのはやはりDXAによる腰椎 大腿骨頚部 近位部の骨密度の推移です。治療中にも関わらず低骨密度で停滞する場合や、逆に骨密度が減少する場合は治療薬変更の適応となります。また治療を行っているにも関わらず新規の『いつの間にか骨折の新規出現』や『既存の椎体骨折の進行』を認める場合は薬理作用の異なる薬剤に変更が必要となります。また病状の進行に応じて即刻効果のある薬を選択することも重要とお話いたしました。
  
先発ピッチャーでも骨密度の増量効果が見込めない場合、骨粗鬆症の診断時点で相当重症であり従来の薬剤では効果発現が間に合わない場合、クローザーとしてのデノスマブにスイッチする前にスーパーセットアッパーとして是非とも使用したい抗スクレロスチン抗体でありますロモソズマブについて最新の文献を含めてたっぷり御話して参りましたが…ブログの掲載容量の問題から後日レポート致します(^O^)/

2019-06-01 08:08:00

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