医療法人 東永内科リウマチ科

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トップページ»  とうえいブログ»  講演・学会発表関連»  ...第34回 日本臨床リウマチ学会にて参加 発表してまいりました(発表編)。

...第34回 日本臨床リウマチ学会にて参加 発表してまいりました(発表編)。

...第34回 日本臨床リウマチ学会にて参加 発表してまいりました(発表編)。

インフルエンザの流行も始まり 外来診療も多忙を極めておりますが、リウマチ内科医の先生方に少しでも関節局注療法に興味を持って頂くべく、名古屋国際会議場で開催されます臨床リウマチ学会にて発表して参りました。
  
リウマチ診療で見逃しがちな足趾(前足部 中足部) 足関節 足関節周囲の腱鞘滑膜病変に対するトリアムシノロンアセトニド(TA)の有効性についてはこれまで日本リウマチ学会学術集会、近畿支部学術集会 日本関節病学会等にて発表してまいりましたが、今回はTAの長期的な有効性の検討について発表して参りました。
  
足趾変形や機能障害が始まっては手遅れなので、初診時に足趾関節病変をしっかり関節エコーを用いて確認し、関節リウマチの診断後には抗リウマチ薬の投与と同時にTAの局注療法を行い変形抑止に有効であった事例を報告致しました。
  
又 難易度の高いリスフラン関節、ショパール関節といった中足部関節炎も放置する事で機能障害を有する可能性から、エコーを駆使して血管や神経 腱を避けて効率的にTAの局所投与を行い著効した事も報告。特に関節リウマチの初発にしばしば起こる後脛骨筋腱の腱鞘滑膜炎に対してもTAの腱鞘内局注療法が絶大に効くことも報告しました。
  
TA局注療法の効果があるのは良いのですが、大事なのはその効果がどれ程持続するかが問題で、41例の患者さんに対して74関節局注療法を行い60週(1年3か月)の炎症シグナルの消失持続を検討しました。結果的には34例/41例、64関節/74関節が60週間の長期寛解を維持することができました。
  
では...寛解しなかった群(非寛解群)と寛解した群を比較しますと…両群ベースにメトトレキサートや生物学製剤も含めてしっかり下地の治療を行っておりましたが差がついたのは経口のステロイドを服用していた率とTA局注前の関節の滑膜肥厚の重症度、骨ビランの有病率が非寛解群に於いて統計的に有意に高い結果となりました。要するには、飲み薬のステロイドに頼り、関節炎の評価が遅れてしまうとベースにしっかり治療しても抹消の小関節炎(足趾関節炎)の制御が難しくなる可能性が示唆されたと言えます。
  
考察としましては関節エコーを用いて関節穿刺を行い関節エコーで評価する文献が少ないものの2019年にMCP、PIP、手関節にての臨床調査の文献を紹介。関節エコーガイド下TA局注療法の有用性を報告している事を報告しました。しかしこの文献では3か月と短期評価のため長期間の関節局注療法の効果を調査したCIMESTRA試験の文献を紹介。当院の報告と同じ60週では文献60%vs本調査86%と結果が異なったのはエコーガイド下で局注を行う方がレスポンダーが増加する文献やベタメサゾンvsトリアムシノロンではやはり後者が抗炎症作用が強力であった可能性を報告しました。
  
また別の文献でもTA局注後の6か月間のフォローで効果が十分認めなかった因子として経口ステロイドを服用している場合や既に関節機能障害を有している関節を挙げており、こちらは当院の臨床調査結果と全く同じでありました。医療コストが大変安く、現行の抗リウマチ治療と併用することで『現状の治療』を変更する事無く『T2T(Treat to Target)』を達成できる可能性を報告し無事発表は終了しました。最終日の最終セッションから聴講者の方はかなり少なかったですが、今後も関節注射の普及活動を務めて参りたく思います<(_ _)>。

2019-12-11 21:19:00

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