医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...第64回日本リウマチ学会総会・WEB学術集会にて発表致しました。

...第64回日本リウマチ学会総会・WEB学術集会にて発表致しました。

第64回日本リウマチ学会総会・WEB学術集会にて…今回は骨破壊、関節破壊を来たす目安となるMMP3値がかなりの高値で高活動性の当院 関節リウマチ患者15例に対する新規の抗IL-6受容体製剤でありますサリルマブの効果の臨床研究について発表して参りました!


 
2018年8月から2019年7月の間に当院に通院された上記の背景を有する関節リウマチ患者さんで、他院から当院へ転医され初診来院時の時点で相当な勢いで関節炎が進行している状態で(◎_◎;)、待ったなしの重症リウマチの病態に対し速効的な効果が期待できるサリルマブを投与しましたところ…
 
15例中10例が短期間で関節エコー寛解 機能性寛解に至りました。その効果は非常に早く短期間で炎症の改善が顕著にみられ、投与4週間でリウマチの活動性とされるDAS-28赤沈値が有意に低下。非常に高値でありましたMMP3も4週で有意に低下し生活機能を評価するJHAQも4週で有意に改善。
 
寛解に至った10例と寛解に至らなかっつた5例を症例数は少ないながら『寛解群と非寛解群』の2群に分けてを両群比較しましたところ…年齢、投与前の活動性(DAS28-CRP) J-HAQのスコアには有意さは無く、トリアムシノロンアセトニドの局注関節数の有意差もありませんでした。
 
抗CCP抗体 リウマチ因子の数値にも有意差無く、ステロイド、MTXの使用率にも有意差は認めれられませんでした。一方でリウマチの進行度(病期)と罹病期間に於いては『寛解群』が有意に短く生物学製剤の使用率も有意に低い結果となりました。寛解群に於いてはMMP値の改善度が最低でもベースラインから65.2%改善し、最大で91.8%MMP3の改善が見られました。寛解群10例を更に4週以内にMMP値が低下した『短期寛解群5例』と4週以上要した『通常寛解群5例』を比較しますと…
 
短期寛解群関節エコー所見(滑膜肥厚 炎症シグナル)に於いても4週以内に有意な改善が見られました。考察】ですがACPA強陽性 高活動性 関節リウマチ患者対しサリルマブ投与にて顕著に改善した症例多く認められました。罹病期間短いBio-naive患者短期著効例が多数認められ、MMP-3高値高活動性早期リウマチ患者にはFirst Bioとしてサリルマブが有効である事が示唆されました。
 
最新の知見ではサリルマブは、プラセボと比較して、24週目にMMP-3およびRANKLレベルを有意に減少(MMP値がベースラインから平均48.5%低下)させると報告。 本調査に於いても16週の時点でMMP3値がほぼ同様の平均53%の減少が見られました。MMP3値の低下がサリルマブの低疾患活動性を予測する因子と成り得るとの文献の報告から、今後の治療評価に血清MMP3値の推移の観察が重要と考えられました。
 
今回はMMP3の推移を重点的に調査しましたが、文献では正常なCRPレベルの患者間とDAS28-CRP<2.3の患者間に於いて、MMP-3正常群異常群との比較では、SDAI HAQ 臨床的寛解+関節機能障害無の到達率が正常群に於いて有意に高かったとの報告から深い寛解の指標にMMP値の定量が重要と考えられました。まとめはスライドの如くMMP-3高値の高活動性早期関節リウマチ患者にはFirst Bioとしてサリルマブが有効である事が示唆されました。

2020-09-23 17:09:00

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