医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...関節エコーの最新の話題と当院のエコー診療について(前編)

...関節エコーの最新の話題と当院のエコー診療について(前編)

先月の9月24日にめちゃめちゃ久しぶりに関節エコー研究会に行って参りました(^_^)/!マスク着用としっかりソーシャルディスタンスを取っての講演聴講でしたが、やはり新鮮味がありました。聴講しました内容も含めてに関節エコーの最新の話題についてレポートします!

今回はセミクローズの会で、関節エコーのエキスパート?として御誘い頂きました。最近当院でもかなり多用しておりますJAK阻害剤についても聴講致しました。当院ではエタナルセプトバイオシミラーの次にJAK阻害剤を使用しており、10月14日の時点で25例使用しております。JAK阻害剤の中でもウパダシチニブの効果は凄まじく(◎_◎;)当院の難治性関節リウマチの患者さんに劇的な効果をあげています。今回はウパダシチニブのお話は置いておいて…
 
関節リウマチは遺伝的素因(怪獣の卵)環境的因子(卵の孵化を促進)が加わり⇒自己免疫現象にて(赤ちゃん怪獣の誕生 Pre-RA)関節リウマチの前段階に至り⇒非特異的症状(大きい怪獣へと成長)を経て⇒未分類関節炎(怪獣の凶暴化)⇒怪獣の頭数と攻撃力の上昇(ゴジラの様に火を噴いて関節を溶かす)Established RA(確立された関節リウマチ)へ移行⇒狂暴怪獣全身の関節へ拡散(高活動性で多関節炎の病状)へと進みます。
 
ではではどうすればこの怪獣が火を噴き散らかすゴジラに変身する手前で食い止める事が出来るか…怪獣が誕生してもミニラの様なチビ怪獣(関節炎が限局的で非進行性)で留められるか…発症の第一段階として怪獣(リウマチ)が何故発症するか(青色枠) 遺伝的リスク因子 では様々な研究がなされていますが、明確な原因は未だ特定できておらず(一部の白血球の型がリウマチ発症の関連性が報告)現在環境的リスク因子としては喫煙、歯周病、ウイルス感染、急激な体重の増加が挙げられています。
  
血液学的には皆さんが良く御存じのリウマチ因子抗CCP抗体の存在も怪獣が出現し凶暴化するかの予測因子になります。リウマチ因子又は抗CCP抗体のどちらかのみが低力価(正常の3倍以内)であれば5年以内に怪獣(関節リウマチ)が出現すると確率は1.5-5.3%と低い値ですが、高力価でどちらかのみが陽性ですと37.7-69.4%、両方陽性ですと100%怪獣が出現(-_-;)するとされています。特に高力価で両方陽性ですと教科書的には超狂暴怪獣になるリスクに(実臨床ではミニ怪獣で済むこともしばしば)…。
 
遺伝的リスク因子、環境的リスク因子の次のステップとして上記の(紫色枠) 自己免疫反応期(孵化期) を経て『非特異的なリウマチ症状』へと移行しますがどの様な症状の人が卵から怪獣が孵化するか(関節リウマチに移行するか)を2017年の欧州リウマチ学会が論文を発表。関節症状の発症期間や強張りの時間、MCP関節(指の付け根の)に所見が出る 近親者のリウマチ家族歴 スクイーズテストが陽性(示指から小指のMCP関節をまとめてグリップすると痛みが出る)等々 項目を提示し、1項目ならリウマチ移行率の特異度が14.1%5項目以上当てはまるとリウマチへの移行の特異度が100%に(◎_◎;)
 
完全に卵から怪獣が孵化し、『さぁこれから巨大化して火を噴く大怪獣になるでぇ~!』とされる(緑色枠) 非特異的症状 への段階骨のレントゲンや血液検査に異常を認めない期間へ移行しますが…この時期早期発見 早期診断として関節エコー威力発揮すると考えられます。この時期を逸して診断が遅れます生物学製剤が必要な巨大怪獣に変貌をする可能性が高くなり、早期発見 早期治療介入抗リウマチ薬が少量で済む様なミニ怪獣で留める可能性もあります。この非特異的症状期最新の知見を以って関節エコーで孵化したての怪獣を捕まえます!?…後編に続く。

2020-10-20 08:50:00

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