医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...骨粗鬆症WEB研究会で講演致しました(前編)。

...骨粗鬆症WEB研究会で講演致しました(前編)。

1月21日(木)に午後外来診療を6時45分までギリギリ(-_-;)まで行い、メーカーさんが急いで診察室内に通信機器の搬入とセッティングをして下さいました。何とか午後7時開始となり(^_^;)本会の座長を御担当頂いた大阪市立総合医療センター 整形外科多田昌弘先生のオープニングリマークス後に講演が開始となりました。
  
今回はWEB講演でありましたが、内科系の実地医の先生方が30名近く聴講頂いていると事で、前半は『骨粗鬆症の診断、治療の注意点 ビスフォスフォネート製剤の使い分け』を中心にお話致しました。後半は薬剤の投手リレーとして『クローザーデノスマブのスイッチのタイミング』に重点を置いてお話しました。
  
プラセボ1年➡デノスマブ2年群 3591ロモソズマブ1年➡デノスマブ 2年3148の2群の腰椎 大腿骨全体 大腿骨頚部の骨密度増加率 骨折発症率、有害事象の発生率を比較検討する。FRAME Extension Studyを紹介し、プラセボ➡デノスマブ群とロモソズマブ➡デノスマブ群の両群と比較しても有害事象に不均衡は無かったが、何も治療しないで1年放置でデノスマブ投与しますと骨密度の増加率の差が歴然となり、年数が経ってもその差が埋まらない事と骨折抑制率も大きく差が出た事をお話しました。
  
じく、デノスマブの投与の遅れを比較したFreedom Studyの文献を紹介。3年間デノスマブを使用し➡2年間更にデノスマブ継続群vs3年間何もせず(プラセボ)➡2年間デノスマブ投与群と比較しますと腰椎骨密度で最大6%大腿骨で約4%と歴然たる差が出てしまい、クローザの出番が遅れる事で後の骨粗鬆症治療に大きく影響が出てしまう事をお話しました。
  
5年間のFreedom Study更に5年デノスマブ延長投与した10年デノスマブ投与群vs3年プラセボ➡7年デノスマブ投与群を比較しますと、10年デノスマブ投与群で腰椎がなんと!21.7%と顕著に増加し、プラセボ➡デノスマブ群でも16.5%としっかり増えますが(大腿骨頸部も9%としっかり増加!vs7.1%)、最初の3年の遅れが何年経過しても差が埋まらない事をお話しました。
  
以前まで腎不全患者に対してデノスマブ投与低カルシウム血症の観点から相当な慎重投与とされていましたが、このFREEDOM試験では73例中等度から高度の腎不全患者に対しデノスマブ投与(VitD製剤とCa製剤併用)にて腎機能正常者軽症者と変わらない骨密度増加効果安全性が得られた事についてお話しました。デノスマブ投与の注意点として低Ca血症とかなり低頻度ながら顎骨壊死に加えて今回最も重要な注意点として同製剤の中断リスクについて文献を通してお話しました。
  
FREEDOM試験5年投与後中止のプラセボ群vsFREEDOM試験5年+10年デノスマブ投与後中止群比較しますと…プラセボ中止群に比してデノスマブ中止群が圧倒的に新規椎体骨折、多発性椎体骨折の発生率が高いと報告(◎_◎;)。既に椎体骨折の既往患者においても、デノスマブ中止群が圧倒的に更なる新規椎体骨折、多発性椎体骨折の発生率が高かった事を報告。
  
結論としてデノスマブを中止した後に複数の椎骨骨折を発症するオッズ比はメチャメチャ高く(◎_◎;)、治療後のフォローアップが1年増える毎に椎骨骨折既往患者で平均3.9倍(最小2.1-最大で7.2倍)増加(-_-;)デノスマブの中止により、脊椎骨折率は未治療のレベルまで増加し、中止後は既往者を中心脊椎多発骨折患者が多数発生と警告安易にデノスマブを開始し安易に中止しないように注意する事と、どうしても中止が必要な患者には代替の吸収抑制治療に迅速に移行する必要がある事をお話いたしました。

後編『デノスマブがステロイド骨粗鬆症の救世主に!?』に続きます…。

2021-01-29 14:08:00

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