医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...Sarilumab Best Use Meetingにてディスカッサーとして参加して参りました!

...Sarilumab Best Use Meetingにてディスカッサーとして参加して参りました!

当院でも多用しております即効性の抗IL-6受容体製剤サリルマブ(商品名ケブザラ®)を主体としたリウマチ研究会 Sarilumab Best Use Meetingにてディスカッサーとして参加して参りました。今回の私の参加したセッションのテーマは『IL-6阻害製剤の使いどころ~骨破壊の観点から~』でありました。メイン講演での大変御高名な織部元廣先生に貴重な御講演頂いた後に、時間通りにセッションが開始となりました。
  
座長の原良太先生からコメントの機会を頂き、骨破壊の観点からIL-6阻害の重要性について事前に用意したスライドを持ちいて御話しました。関節リウマチ患者さんの関節内にはTNFやIL-6といった炎症サイトカインが充満しており、これらのサイトカインに因り『破骨細胞を活性化させるRANKLを骨芽細胞から放出を強く促し骨破壊を起こすルート』と同サイトカインに因り『関節内の滑膜表層細胞からMMPというコラーゲンやプロテオグリカンといった関節軟骨成分を溶かす蛋白の放出を強く促し軟骨破壊を起こすルート』がある事を紹介。
 
これらの骨破壊、軟骨破壊の2つのルートを同時に速やかに抑止するのにTNFを優先に抑制するかIL-6を優先に抑制するかでディスカッションとなり、TNF製剤であるアダリムマブとIL-6製剤であるトシリズマブとを高解析度の骨密度測定CT(HR-pQCT)にて比較した文献を紹介。結果的にはIL-6製剤のトシリズマブがその抑止効果とそれ以上に骨破壊の修復効果が見られた(◎_◎;)結果を紹介。更に強力にIL-6の抑制効果を有するサリルマブvsアダリムマブを投与した369例の関節リウマチ患者の血清を用いて比較しましたところ…
  
軟骨破壊を起こすMMP3に加え、骨破壊 骨吸収を誘発促進するRANKLに於いても圧倒的有意にサリルマブが抑制効果を示しました。骨破壊 骨吸収抑止効果だけでは無く、骨形成マーカーでありますP1NP骨ホルモンと称される骨芽細胞促進因子のオステオカルシン RANKLをブロックする事で間接的に破骨細胞を抑止するオステオプロテゲリンまで作用し骨形成を有意に促進させる効果まで示されました。関節破壊抑止にはサリルマブ願ったり叶ったり製剤である事も御話しました。当院自験例としてサリルマブの著効例も紹介致しました。
  
当院で多用しておりますJAK阻害剤が関節リウマチ治療のリコメンデーションに於いて生物学製剤と同等の位置付けとなり、早期のJAK阻害剤の導入にて著効する患者さんが多数おられる一方でJAK阻害剤が効かなかった時に次の治療をどうすべきかは現段階ではっきりとしたコンセンサスが無い事が問題とされている事を紹介。この問題を解決する可能性の一つとしてサリルマブがJAK阻害剤無効例に対してスイッチ後に効果があったPROSARA studyを紹介しました。
 
ディスカッションパートはドンドン進み、様々な先生から明日の診療に繋がる貴重なコメントをたくさん頂きました。最後に治療効果も大事ですが生物学製剤とJAK阻害剤の長期の安全性についての討議がされました。一部のJAK阻害剤の長期のリスクについての報告があった事と、最新の知見でサリルマブを7年間の継続投与にて、メトトレキサートを含めた抗リウマチ薬+サリルマブ併用群 vs サリルマブ単剤群と比較したところシビアな副作用に於いてはサリルマブ単独群併用群半分以下となり、特に悪性腫瘍に関しては100人年当たり0.6で、7年間の悪性腫瘍の発生数が0.5%(◎_◎;)と相当低く同剤の安全性が示された結果であった事も報告しました。

熱い?ディスカッションが交わされあっという間に時間が来てしまい無事終了となりました。大変有意義な会であり、企画頂いたメーカー様には深謝致します<(_ _)>。

2021-03-17 08:25:00

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