医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...JAK EXPERT MEETINGにて講演して参りました。

...JAK EXPERT MEETINGにて講演して参りました。

大型籠り連休もあっという間の最終日…(-_-;)。随分前となってしまいましたがJAK阻害剤の講演ツアーのラストとして当院のウパダシチニブ投与例を中心とした講演と南大阪の御高名な関節リウマチエキスパートの先生方と熱い?ディスカッションも行って参りましたのでレポート致します(^_^)/
 
済生会中津病院 整形外科部長 乾 健太郎先生総合座長を御担当頂き、浅学の私の前に博学の大阪市立大学病院 講師の真本建司先生が同院のウパダシチニブの投与例について御講演頂きました。2番手に当院のウパダシチニブ25例の内 難治性関節リウマチ患者14例、1剤耐性3例 MTX-不応3例 MTX-naive1例の合計21例についての経過を報告しました。
  
難治性多剤耐性の状態にある多くの関節リウマチ患者さんに対して劇的に著効しているウパダシチニブを、難治性多剤耐性の病態に至る前に少量のウパダシチニブ(通常の半量7.5㎎)で短期で著効した多くの当院の症例を最新の文献を含めて報告しました。多くのウパダシチニブの有効性を示した権威ある論文から…
  
csDMARDsの効果不十分な中等症~重症RA患者197例をウパダシチニブ7.5mg 15㎎ 30㎎用量反応性 有効性 安全性をプラセボと比較検討したSELECT-SUNRISE試験MTXによる治療経験が無い中等症~重症RA患者1002例 (日本人138例)に対しウパダシチニブ単剤 7.5mg 15㎎ 30㎎vs MTX単剤との有効性 安全性を比較検討したSELECT-COMPARE試験を紹介しました。
  
両文献共に生物学製剤使用経験がない症例での臨床試験ですが、少量7.5㎎のウパダシチニブ投与群でも15㎎投与群と比較しても十分な臨床効果が得られており、医療コストを考慮しますとメトトレキサートの効果不十分例に少量7.5㎎のウパダシチニブの投与も選択肢となりますが…文献的には骨破壊の指標を用いますと15㎎群が予防効果が勝った事と、副作用の頻度は少量の7.5㎎でも15㎎でも同頻度であったと報告。
  
副作用の発症率が容量依存性ではな無い事、臨床効果よりもやはり骨破壊予防効果を優先としますと15㎎を使用するべきかと思われますが、当院の症例の平均年齢が84.9歳とかなり高齢であり、殆どが7.5㎎で著効した事と文献での対象年齢層が50~60歳代である事から有効性 安全性 経済性を考慮しますと副作用の出やすい高活動性高齢関節リウマチ患者さんには7.5㎎が推奨される可能性についてお話しました。
  
具体的な経過として、メトトレキサート不応高活動性の高齢関節リウマチ患者さんに対しウパダシチニブ7.5㎎で著効した症例を関節エコー所見、血液所見を含めて報告しました。副作用としましてはJAK阻害剤の使用上避けて通れない帯状疱疹ヘルペスと頻度は低く軽度であるも実臨床で見られた肝機能障害についてもお話しました。
   
ウパダシチニブの代謝経路は肝排泄であり、メトトレキサートと併用するとより肝障害が来しやすく多剤耐性で難治性病態の関節リウマチ患者さんに於いてはウパダシチニブの減量や中止は大変困難であり、この状況を打破すべき方法として…メトトレキサートに於ける肝障害としましては葉酸製剤併用と共に薬剤に因る肝毒性の蓄積の抑止にウルソデオキシコール酸が有用であり、当院に於けるウパダシチニブ投与後の肝障害に対して…
  
ウルソデオキシコール酸200㎎/日~300㎎/日併用にて著効全例肝機能が正常化した事も報告致しました。まとめとしまして…ウパダシチニブを始めとする5種類のJAK 阻害剤が使用が可能となり、腎排泄性 肝排泄性を考慮年齢と病状に応じた使い分けが重要と考えられ、当院の多剤抵抗性 難治性の関節リウマチ患者に対し短期間で高頻度に寛解が得られた事、今後はJAKの第1選択薬として長期的なウパダシチニブの効果に期待したいと締め括り講演は終了。
  
その後『えすみ整形外科クリニック』の重栖 孝先生の司会でディスカッションパートが行われ、今後のウパダシチニブを含めたJAK阻害剤の在り方、今後の治療戦略 安全性 副作用予防の取り組み、長期処方解禁後のウパダシチニブの使い方等、会場に出席されたエキスパートの先生方と熱く?お話でき大変有意義な会となりました。


主催頂いたメーカー様 色々と御意見御教授頂きました先生方に深謝いたします<(_ _)>。 

2021-05-05 17:07:00

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