医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...関節リウマチ研究会のセミナーにて講演して参りました。

...関節リウマチ研究会のセミナーにて講演して参りました。

10月16日(土)開催のJAK Small Meetingにて講演して参りました。当院でも最も多用しておりますJAK阻害剤のウパダシチニブの有効性と安全性ついてお話して参りました。当日は外来激混みで、会場集合時間が午後3時30分でしたが、外来終了時間は午後3時20分でありました(-_-;)
  
会場が当院から至極近場の江坂であり、昼ご飯も食べる暇も無くヘロヘロ状態で何とか開演時間の午後4時に滑り込みで間に合いました(^^;)。座長は山口整形外科リウマチクリニック山口和男先生にお務め頂き、当院のJAK阻害剤の使用状況を報告。
  
ウパダシチニブが昨年5月に発売以降37例に投与しており、現在31例に継続処方を行っている事を報告。投与中断となった6例中効果不十分が3例 軽度の血管炎症状にて中止が1例 非定型抗酸菌感染症合併1例 転居1例であり継続率の高さについてもお話しました。文献的にもJAK1を強力に抑止することでカップリング阻止⇒細胞核内に転写抑止⇒免疫サイトカイン産生の制御がVitroの試験で最も優れていた事を紹介。
  
また多くのJAK阻害剤の臨床試験のレビューの文献に於いても、ウパダシチニブの有用性が示されている事もお話しました。これまでウパダシチニブの有効性と安全性について何度も講演して参りましたが、今回は医療コスト 安全面からのウパダシチニブ半量(7.5㎎)の有効性と安全性について最新の文献と当院の実臨床の経過も含めてお話しました。
  
MTXによる治療経験が無い中等症~重症RA患者1002例 (日本人138例)に対しウパダシチニブ単剤 7.5mg 15㎎ 30㎎ vs MTX単剤との有効性 安全性を比較したSELECT-EARLY試験に於いてもウパダシチニブ7.5㎎の有用性が報告されており、深い寛解であれば15㎎投与に越した事はないのですが7.5㎎群も厳しい寛解基準を満たす率が高いこともお話しました。
  
関節リウマチの寛解基準では、ウパダシチニブ7.5㎎群VS15㎎と大きな臨床評価は変わらなかったのですが、骨破壊の進行抑止は15㎎が勝った事を報告。しかし この差を関節エコーを用いてリウマチの病勢を観察し、薬剤を増やさず残存関節炎に対してトリアムシノロンアセトニドの局注療法で補完できる可能性も報告致しました。
  
csDMARDsの効果不十分な中等症~重症RA患者197例をウパダシチニブ7.5mg 15㎎ 30㎎の用量反応性 有効性 安全性をプラセボと比較したSELECT-SUNRISE試験日本人のみの84週までの延長試験では厳しい寛解基準のDAS28CRP<2.6、SDAI<3.3に於いてウパダシチニブ7.5㎎群と15㎎が殆ど変わらず
   
当院でもメトトレキサート効果不十分例や生物学製剤1剤無効例にウパダシチニブ7.5㎎投与にて有効であった症例が数多く見られた事も報告致しました。また当院に於いて24週投与期間期間で大きな副作用は見られず、SELECT-SUNRISE試験に於きましても副作用の出現率に於いて7.5㎎群が少ない傾向にあった事もお話しました。
  
7.5㎎で十分な症例もありますが、やはり多剤耐性例や治療抵抗性症例には15㎎が理想投与量と考えられ、病状と治療効果 副作用を勘案し、まず7.5㎎から開始し適宜15㎎に増量する方法についてもお話致しました。また未だ論文にはされておりませんが、JAK阻害剤での心血管障害や血栓症 悪性腫瘍の発生率の上昇が懸念されておりましたが、現状の報告ではメトトレキサートや生物学製剤とほぼ同等との報告がなされている事も報告。
  
まとめとして当院の多剤抵抗性 難治性の関節リウマチ患者に対し短期間で高頻度に寛解が得られた事と、PhaseⅡ患者に対するウパダシチニブ7.5㎎にて有効である可能性と、今後もJAKの第1選択薬として長期的なウパダシチニブの効果に期待したいとの結語で講演は無事終了しました。講演終了後は多くの先生方から御質問も頂き、大変有意義な会となりました<(_ _)>

2021-11-01 07:16:00

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