医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...第68回日本リウマチ学会総会・学術集会ワークショップにて口演発表して参りました。

...第68回日本リウマチ学会総会・学術集会ワークショップにて口演発表して参りました。

4月18日(木)は当院を終日休診とし第68回日本リウマチ学会総会・学術集会にて参加 口演発表して参りました。町医者でありながら2年連続上位演題(ワークショップ)に採用頂きました。今回は地元の神戸国際会議場 神戸ポートピアホテル 神戸国際展示場の3会場にて開催。
  
日本各地からの多くのリウマチ専門医の先生方が参加される大変大きな学会でありますが、会場が広すぎて(-_-;)あっちこっち移動が大変でありました。参加登録を済ませた後に後に神戸国際展示場にて開催の朝イチセッションの教育講演『適切な手術介入 薬物治療と手術治療を引き出す』を聴講した後に口演発表の会場であります神戸国際会館1階の第12会場に移動。
  
中を覗きますと…めちゃめちゃ会場が広い(◎_◎;)、コンサートホール?状態で本来であれば御高名な先生が講演されるシンポジウム会場かと思われる程広く チョイと緊張致(-_-;)しましたが…この様な大きな会場での発表は滅多に無い事から今回はとても幸運であり大変有難く思いながら発表の順番を待ちました。
  
座長の藤田医科大学 リウマチ膠原病内科 教授の安岡 秀剛 先生から御紹介を頂き『当院の高疾患活動性 関節リウマチ患者41例に対するサリルマブ投与52週の有用性と安全性の臨床的検討』について報告致しました。
  
Sarilumabケブザラ)は完全ヒト型抗体膜結合と可溶性のIL-6受容体の両方に結合する受容体製剤で従来の同製剤に比して早期の至適濃度への達成とIL-6受容体抗体の親和性が高い可能性から早期に効果発現が期待されています。当院の高疾患活動性高齢腎障害 間質性肺炎 MTX関連リンパ増殖性疾患の既往等でメトトレキサートMTX)が使用できない、悪性腫瘍を有する患者さんが多く含まれており…
  
通常の抗リウマチ薬MTX非併用では効果が減弱する可能性があるTNF阻害剤では高疾患活動性の制御が困難である症例が多数を占めるもサリルマブが著効し速やかにADLが改善した症例を報告いたしました。次に頻度は低いながら関節リウマチ診療において大敵である『MTX関連リンパ増殖性疾患』にて他院から転医された症例も報告。MTX休薬後に高疾患活動性に至り・・・
  
生物学製剤を含めた免疫抑制療法にてリンパ腫の悪性化が懸念されるもサリルマブ投与にてリンパ腫(LPD)は逆に縮小異常血流も消失した事も報告。高疾患活動性患者41例に対しサリルマブ52週時点でのCDAI 2.8以下(深い寛解)の達成率63%(26例/41例)、CDAI 10以下(低疾患活動性)達成率78%(32例/41例)、中断率22%(9例/41例)であった事を報告。関節破壊に加えて全身の骨粗鬆症を来たす滑膜線維芽細胞から放出されるMMP3サリルマブ投与にて短期間で劇的に低下した症例が多く占め…
  
52週の時点での悪性腫瘍LPD再発全く見られず重篤な合併症も無軽度肺炎1例薬疹1例に留まり効果不十分に由り中断が7例であった事を報告。その他の解析結果として生物学製剤naive群において有意な治療継続率の上昇が見られ、一方で悪性腫瘍 LPD既往群においては非既往群と継続率は同等であり MTX併用群と非併用群の継続率も同等であったと報告。文献的考察として最新論文を引用しサリルマブ投与下ではMTX非併用と併用に有意差なく効果が見られる事、日本人単独のサリルマブの文献においても治療の忍容性は良好であり中間解析でも新たな有害事象は認められず
  
注目すべき事は悪性腫瘍が全く観察されず『生物学的製剤やJAK阻害剤にて治療されたRA患者において特定のがんのリスクが増加する可能性を考えるとこれは大変心強いことである』と論評されている事も報告致しました。 サリルマブの長期安全性を記した臨床調査でもサリルマブ単独での発がん率7年間で0.5%と極めて低く、IL-6製剤LPDの原因の一つとされるEBウイルス量を大幅に減少させLPDの悪性化が見られ無かった報告から当院の高疾患活動性リウマチ患者41例中11例を占める悪性腫瘍とLPD既往者に再発が見られなかったと考察
  
本調査で52週の時点で70%以上と高い継続率可逆的で軽微な肺炎と薬疹に留まった事からサリルマブの有用性と安全性が示唆されたと報告し受け持ち時間ピッタリで終了しました<(_ _)>。質疑応答にて肝障害症例にIL-6製剤を使用するリスク⇒肝庇護作用を有するIL-6を抑止する事でより増悪するのでは?と御質問を頂きIL-6と関連の無いTNF製剤でも肝障害の報告が7%もあり、IL-6製剤が必ず肝障害を来たす分けでは無く本症例ではサリルマブ投与にて増悪が見られず、肝機能の改善の理由としてこれまでの経口薬を全て中止サリルマブ投与にてADLが急激に回復し十分な運動療法も可能となり脂肪肝の病状が改善した事が推察されるとお答えいたしました。
  
座長の安岡秀剛先生からサリルマブの適応患者像について御質問頂き、IL-6高値と連動するCRP値が高IL-6 dominantの病態が推察される大関節罹患 高齢者 MTX投与不可患者が好適応であるとお答え致しました。講演終了後はランチョンセミナーで美味しい御弁当を頂き⇒ポスターセッション閲覧⇒シンポジウム『膠原病合併妊娠』⇒Meet The Expert『全身性リウマチ疾患における抗核抗体のUp-To-Date』⇒イブニングセミナー『関節リウマチ診療のこれからの課題と提案』とめいイッパイ聴講し帰路につきました。

2024-05-13 00:19:00

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