医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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...第41回なにわリウマチフォーラムにて講演して参りました。

...第41回なにわリウマチフォーラムにて講演して参りました。

5月11日(土)北浜の大阪証券取引所 会議室にて開催されました第41回なにわリウマチフォーラムにて講演して参りました。今回の講演のテーマは『当院における関節エコーを用いたリウマチ診療~早期診断からオゾラリズマブを含めた分子標的治療まで~』であり…2013年4月から当院に関節エコーを導入11年目に入り、エコー件数は24000件を超え 朝から夜まで関節エコー診療を行っておりますが、講演の最初に『関節エコーの有用性総括集の最新の医学論文』を紹介しました。
  
25本関節エコーのランダム比較試験に加えて5本のレビュー文献の様々な評価を報告。『関節エコーリウマチ因子 抗CCP抗体陰性関節リウマチの診断に大変有用である』『関節エコーは早期関節リウマチの潜在的な重症度の評価に有用であり、骨糜爛滑膜炎の検出に由り将来の関節破壊予測が可能となる』『関節エコーをリウマチ検査のルーティン化する事により早期関節リウマチの診断率が向上する』『関節エコーは手指や手関節の早期滑膜炎の検出が従来の臨床的な診察所見に比して優れている事が裏付けされた』と肯定的な論評もあれば…
  
PDUS(関節エコーの炎症所見) により集中的な関節リウマチ(RA)治療に繋がったが、臨床効果や画像改善効果の大幅なアウトカムの改善には結びつかなかった』『関節エコーは診断の正確さは臨床調査において一貫しておらず臨床的に有効な成果についても十分なエビデンスが得られなかった』と反論意見はあるも、文献の最終論評では『20本中18本のRCTが関節エコーのRA診断の有用性を支持しており…
  
『関節エコーがRAの診断において高いレベルの感度を有しDMARD による早期治療が可能であり RA 症例を見逃すリスクも低い。 また特異性も高くRAと誤診⇒RAでは無い患者にDMARDを処方し副作用に苦しむ患者を減らす事も可能である。関連研究レビューも含めてRA診療における 関節エコーは利益とリスクのバランスが最も好ましい(画像技術等も含めた論争はあるも)画像診断ツールとして受け入れられるべきである事を示している。』と結論付けていた事を紹介。また、関節エコーを用いる事で『痛みや腫れが無いのに関節破壊が進行する』病変を検出できる事も紹介。
   
臨床的に深い寛解でも関節エコー下では残存関節炎が多く認められ、その中でも骨表面にPD(赤い炎症シグナル)が接するか骨面を貫通しPDスコアが高い場合は関節破壊を来たす可能性が高い『関節エコーの予後不良因子』とされる為 積極的に治療強化をすべきと評した文献も紹介。当院の診療においても患者さんが無症状でも上記文献の様に関節破壊を来たし得るエコー所見にしばしば遭遇高額な生物学製剤の増量や副作用の多い抗リウマチ薬を併用するよりも、当院でも多用しております関節エコーガイド下 『トリアムシノロンアセトニド局注療法大変有用であり、薬剤の増量併用無で寛解持続が可能であるとの最新の医学論文も紹介しました。
     
後半は日本リウマチ学会が策定した最新の『関節リウマチ診療ガイドライン2024』を紹介 原点回帰でメトトレキサートを十分量使用する事と短期間で高疾患活動性に至り経口の抗リウマチ薬にて炎症が制御できない場合はメトトレキサートを併用の上 TNF製剤の早期導入が推奨され、新規TNF製剤でありますオゾラリズマブナノゾラ®)を紹介。通常の抗体製剤よりも分子量がかなり小さくヒトアルブミンに結合する事で血中半減期が長くなり長時間の効果が期待できる事を紹介。
  
また日本の関節リウマチ患者限定のオゾラリズマブの有効性を示した臨床試験OHZORA trial』を紹介 プラセボ+メトトレキサート群 オゾラリズマブ30㎎+メトトレキサート群 オゾラリズマブ80㎎+メトトレキサート群の3群に分けて有用性と安全性が比較され、プラセボ群に比してオゾラリズマブ群に有意な効果が見られオゾラリズマブ低用量30㎎と高用量80㎎では有意差が無く、オゾラリズマブは少量でも十分に効果がある事が示唆されました。
   
特にACR70(関節リウマチの炎症が十分に制御され最も深い寛解の状況)の達成率が44.7%と驚く(◎_◎;)程高く、また特筆すべき点は投予後数日にて炎症評価指数痛みスコア短期間に改善関節破壊非進行率もプラセボ群に比しオゾラリズマブ群が有意に(P<0.01)高く、総評として『オゾラリズマブ+MTX治療は高疾患活動性関節リウマチ患者に対し速やかな効果関節所見が大幅に改善させ既存のTNF製剤と比し新たな有害事象は見られず許容可能な忍容性を示した。』事を紹介し…
  
講演時間25分でピッタリ終了となりました。『Pre-Clinical RAの病態』や『関節局注の手技や各部位のトリアムシノロンアセトニド適応量』、関節エコーの否定的な文献で指摘された『関節エコーは診断の正確さの一貫性が無い』の原因として関節エコー機種の種類 パワードプラー描出の為のレンジ数や周波数の設定 術者の経験値にて『画像所見診断評価大きく異なる』事とそれに対する対処法等 フロアの先生方と座長上杦先生からも御質問頂き、私見も交えてお答えしレクチャーセッションは無事終了となりました<(_ _)>

2024-06-16 17:17:00

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