医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
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今日からできるガン予防総集編

今日からできる『がん』予防総集編

過去に御紹介した今日から出来る最新ガン予防をまとめました!!

毎年50万人の人がガンになり、毎年30万人の人が『がん』で亡くなっています。日本人の2人に1人はガンになり、3人に1人はガンで死亡しており、全く他人事ではありません。がんの知識、検診でのガン予防、禁煙補助薬、ピロリ菌の除菌からワクチン予防まで、今日から出来る最新のガン予防方法を、Q&A方式にて幅広い内容で総集編として御紹介します。

 

Q1.一番発症率の高いガンは何ですか?男女差はありますか?

A1.男性では肺がんが突出して多く、胃がん、肝がんが続きます。女性は胃がん、大腸がんがほぼ互角で、肝がん、乳がんと続きます。男性の膵臓がん、女性の乳がんが最近増加傾向にあります。

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Q2.ガンを発症する影響の高いものには何がありますか?

A2.やはりタバコの影響が一番高く、食生活、運動不足、遺伝、ウイルス感染等があげられます。

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Q3.逆にがん発症を予防するものには何がありますか?

A3.国立がんセンターの科学的根拠に基づくがん予防法を改編
(1) 禁煙(他人の煙も吸わない)―― 肺がん 膵臓がん 食道がん 肝臓がん 子宮がん を予防
(2) 野菜果物を多く摂取(1日に400g以上摂取)――肺がん 膵臓がん 食道がん 大腸がん 胃がん 乳がんを予防
(3) アルコールを控える(1日1合、25gまでのエタノール)――咽頭喉頭がん 肝臓がん 食道がん 乳がんを予防
(4) 運動(毎日60分以上の歩行)――大腸がん 乳がん 子宮がんを予防
(5) 減塩(1日10g未満)――胃がん予防
(6) 動物性蛋白を減らす(特に加工肉は摂らない)――大腸がん予防
(7) 肝炎ウイルス検査と脂肪肝の予見(血液検査でC型B型肝炎ウイルスと肝機能で脂肪肝の存在を調べる)――肝臓がん予防

 

Q4.サプリメントやビタミンなどにガン予防の効果はありますか?

A4.いくつかのサプリメントやビタミンの中にはガン予防を示す物もあります。
乳酸菌、オリゴ糖は大腸がんを予防し、ビタミンの中の葉酸や、カルシウムサプリメントにも同様の効果が科学的に証明されています。

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その他、セレ二ウムのサプリメントの前立腺ガンの予防効果が証明されています。しかし、ビタミンEやビタミンC、テレビでもお馴染みのウコン、ブロポリス、アガリスク、メシマコブ等のサプリメントについては一部抗ガン作用の効能は存在しますが、十分なガン予防効果は証明されていません。サプリメントに傾倒せず、食事からバランス良く摂取する事がガン予防に有効であると言えます。

 

Q5.現実的な予防方法としての健診はガン予防に有効でしょうか?

A5.ガン予防で一番大切なのは、やはり定期健診を受ける事と言えます。市民検診である、胃バリウム検査大腸便潜血検査乳がんのマンモグラフィー検査、子宮がんの細胞診検査等で早期発見が可能と言われています。また肝臓がんの主な原因であるC型、B型肝炎ウイルスの感染を知る事で、肝炎ウイルスを駆除し、がんの強い予防効果が得られます。また最近メタボから脂肪肝⇒非アルコール性脂肪組織性肝炎にて、肝臓ガンになる人が増えています。肝炎ウイルスがいなくても、脂肪肝は肝臓ガンの高い危険因子と言えます。

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一番問題となるのが肺がんです。健診による早期発見にて、死亡者の多い胃・子宮・乳がんで80%以上、大腸がんで90%以上という高い生存率を示しています。しかし肺がんだけは僅か30%と言われています。

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Q6.なぜ肺ガンだけは健診によるガン予防が低いのでしょうか?

A6.胸部レントゲンのみの検査で肺野の2cm以下のガンの発見は非常に難しく、従来の検診時のX線で発見できる肺がんは平均3cmで、すでにリンパ節転移や全身転移を起こしているものが半数以上というデータもあります。要するに健診のレントゲンでわかる状態であれば手遅れの事が多いと言う事ですが、それでも、血痰、胸痛、咳などの自覚症状が出現し、病院で診断される一般的な肺がんでは生存率はさらに15%以下と言われており、従来の健診でも少ないながら半分は救命できるので、全くレントゲンを撮らないよりは有効と言えます。

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Q7.死因第1位の肺がんを早期発見する方法は無いのでしょうか?

A7.最も早期に肺がんを診断するのは高感度CT検査で、従来のレントゲン検査よりも10倍以上の発見率があり、1cmのがんを診断する事ができます。しかし、健診として取り入れて毎年CTを肺がん予防の為に撮り続けると、放射線の被爆量が多く、イギリスにおいて実験的に健診でCTを取り入れた所、被爆により別のガンが、10%増えると言う本末転倒な結果となりました。現時点では高感度な胸部レントゲン検査+喀痰細胞診が健診の早期発見率の上昇に有用と言われています。肺がんの予防の予防は、やはり禁煙が一番と言えます。

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Q8.年間どれくらいのひとが肺がんになるのですか?

A8.男性では突出し肺がんが圧倒的に多く、女性や高齢者にも増加傾向で、年間で約8万人が発症し、その80%以上の6万7千人が亡くなっています。下記のグラフの通り検診の胸部レントゲンで見つかっても、手遅れの事が多く胃がん大腸がんに比べて遥かに生存率が低いです。(それでも咳は血痰等の症状が出てからの一般肺がんよりは生存率は高いのです)

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Q9.肺がんの予防の為、禁煙をしたいのですが、薬はありますか?

A9.ニコチン添付薬やガム製剤は以前から市販されていますが、吸いたいという切望感が勝り、禁煙率が低い状態でした。喫煙によりニコチンが脳神経細胞に結合し『ドパミン』を放出する事で快楽感を得ます。この快楽物質であるドパミンに注目し、ニコチンが結合する代わりとなる薬が開発されました。

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(ニコチンが神経細胞に結合する事で快楽物質であるドパミンが放出されます)テレビでもよく宣伝されているバレニクリン(商品名チャンピックス®)という薬で、チャンピックスが脳神経細胞の、ニコチン受容体に結合(拮抗作用)することで少量のドパミンが放出され、禁煙に伴う離脱症状や煙草に対する切望感が軽減されます(作動薬作用)

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(挿絵はファイザー製薬株式会社、禁煙治療ガイドから抜粋)

 

Q10.禁煙補助薬は健康保険が効きますか?費用はどれくらい?

A10.ニコチン依存症という保険病名で健康保険等は使用できます。1日2回12週間内服し、その間5回の診察、ニコチン依存症の管理検査(呼気中の一酸化炭素測定)、薬剤費用、処方せん料を合わせて3割負担であれば、患者さんの窓口負担額は約17,300円掛かります。

 

Q11.禁煙補助薬の有効性は?禁煙成功率はどれくらいですか?

A11.禁煙補助薬を服用している間(3ヶ月まで)は65.4%と高い禁煙率を得られますが、服用中止後1年での完全禁煙成功率は34.6%でした。

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今日からできるガン予防総集編
(日本薬理学雑誌135,194~203,2010 檜杖昌則ら バレニクリンの臨床試験成績から抜粋)
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この完全禁煙成功率(1年以上の禁煙)が禁煙補助薬で約35%に対して、偽薬(良く効く薬と信じ込ませて小麦粉等を処方)を使ってニコチンを介さず、23.3%が禁煙出来る事を考えると、いわゆる『御まじない』でも煙草が止められる可能性が十分あると考えられます。しかし、薬を介さず『気合い』と言う個人的努力で止めるのは難しい様で、やはり何らかの目標を持って禁煙するか、17,300円と言うコストを掛けて禁煙するかは個人の判断となりそうです。

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Q12.お金をかけずに禁煙を成功させる良い方法は何かありますか?

A12.従来行われた禁煙方法として、(1)環境整備→ライターや灰皿を捨てる、タバコが吸いたくなる場所(飲み屋、喫茶店、パチンコ屋等)を避ける。喫煙者に近づかない。(2)行動パターンの変更→食後すぐ散歩に行く、睡眠を早くとる。アルコールを控える。(3)代償行動法→冷たい水を飲む、小まめに歯磨き、ガムや干し昆布を噛む等があります。

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Q13.医者から勧める禁煙の秘訣はありますか?

A13.タバコが辞められない一番の原因は、上述の通りニコチンにより脳内に放散される『ドパミン』と言われる快楽ホルモンが出ない為、タバコを吸いたいと言う切望感から脱却できないようです。甘い物、カロリーの高い物を摂取すると同じドパミンが脳から放散される為、禁煙は成功したが体重がかなり増えたとはよく聞く話です。最も確実に、健康的にも、経済的にも最も脳内『ドパミン』を放出する方法は運動療法です。騙されたと思って、毎日1時間歩いて見てください。沢山歩くことで脳内『ドパミン』が放出され、タバコを吸いたいという切望感から解放されます。

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Q14.胃がん予防にヘリコバクターピロリ菌が陽性なら必ず除菌が必要ですか?

A14.毎年約3万人が発症する胃がんですが、発病にピロリ菌の持続感染が原因である事が世間で十分に認識されましたが、除菌については年齢層により感染率と胃がん発症率が異なる為、ピロリ菌が存在するだけで、必ず除菌が必要とは言えません。

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上記の様に若い世代程、健常者と胃がん患者とのピロリ菌陽性率が大きく異なり⇒発がんの因果関係が強いく、高齢者ほど陽性率の差が小さい⇒発がんの因果関係が低い事になります。若い世代ほどがん予防にピロリ菌の除菌は必要と考えられ高齢者については、潰瘍病変や強い胃粘膜委縮がある場合は、ピロリ菌が強く関与している為、除菌が必要となります。

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除菌方法は2種類の抗生剤(ペニシリン、クラリスロマイシン)と抗潰瘍薬を1週間内服し、1~2カ月後に除菌判定(風船を膨らますような呼気試験)しま す。副作用は下痢や腹痛等を起こす事があり、除菌率成功率は80%前後です。除菌失敗の時は耐性菌かを、再度胃カメラにて調べ、他の抗菌剤(メトロニダ ゾール)を使用すると除菌率は90%以上と言われています。一方で必要のない除菌により、反って胃の環境が悪化し逆流性食道炎を引き起こす可能性も指摘されています。

 

Q15.ピロリ菌を除菌しても、また再感染する事はありますか?

A15.可能性は低いですが10%程度再感染することがあります。知らない間に、ピロリ菌の存在する不潔な物に触れ、口から再感染すると言われています。

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ピロリ菌は繊毛を持ち、直径約0.5μm(1mmの2000分の1)、長さは約2.5μm(1mmの400分の1)で2-3回ねじれた、らせん菌の形状を持ち、患者の胃粘膜組織やあるいは糞便中から検出されます。

 

Q16.ピロリ菌除菌を含め胃がん予防の最良方法はなんでしょうか?

A16.ピロリ菌と発がんとの強い関連を持つ世代(20~50代)は粘膜の潰瘍病変を問わず、積極的に除菌するべきであり、関連性の低い世 代(60代以上)は潰瘍病変や強い粘膜萎縮病変があれば除菌するべきと言えます。高齢者ではピロリ菌と全く関係のない胃がんも発症しますので、自覚症状が 無くても、定期的に内視鏡専門医に胃カメラをして貰うのが最良の方法と言えます。

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Q17.ワクチンが有効と言われている子宮頸がんについて教えて下さい。

A17.子宮頸がんとは、子宮の出口付近である子宮頸部(しきゅうけいぶ)にできるガンです。子宮の中にできる「子宮体がん」と異なりま す。原因のほぼ100%は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染によって起きるとされています。多くの場合、このウイルスは性交渉に よって人から人へ感染し、近年、20代後半から30代の女性に急増、発症率が増加傾向にあります。女性のがんによる死亡原因の第5位で女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位特に20代から30代の女性においては、発症するすべてのガンの中では第1位となっています。

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Q18.パピローマウイルスに感染すれば必ずガンになるのですか?

A18実際には、これらの発がん性HPVに感染しても90%以上は、免疫により体内から自然に消失するため、子宮頸がんに進展するのは、約0.1~0.15%と極僅かです。また、子宮頸がんになるまでには通常、数年~十数年かかると推測されています。そのため、子宮粘膜に異常が見つかったからといって、安易に手術するよりも、経過観察が大事であるという専門医もいます

 

 

Q19.ワクチンはパピローマウイルスの発ガン予防になりますか?

A19.2010年3月に厚生労動省にて接取が認可されました。しかし子宮頸がんワクチンが予防できるのは、HPV16型と18型のみで、日本人の子宮頸がんに多いHPV52・58型は予防できません。またHPVにすでに感染している人には効果が無く、同ウイルス接種する事で反って発がんリスクがあがるという報告があります。よって対象者は性交渉をまだ経験していない、HPV感染前の小中学生の女児を優先接種対象となっており、早期に接種を済ませる政策がとられています。しかしワクチン接種にて失神したり、アレルギー症状の重症化や接取後に鬱病を発症する副作用の報告もあり、ガン予防効果が安全性を上回るかはまだ賛否両論の部分があります。

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Q20.ワクチンは非対象者の子宮ガン予防は?

A20.近若い女性の乳がん、子宮がんが増加しています。一般成人女性はやはり乳がんのマンモグラフィー検査、子宮がんの細胞診検査など年1回のガン検診(乳腺専門医、婦人科専門医による検診)が大変重要と言えます。

 

がん予防七ヵ条

其の一 煙草は吸わない!お酒は程ほどに!
其の二 サプリメントに傾倒せず野菜、果物を沢山摂って、塩と肉は控えめに!
其の三 全てのガンの予防と脳の老化予防も含め、運動を毎日しっかりしましょう!
其の四 忙しくても、年に1度は必ず市民健診を!

其の五 肝炎ウイルスと脂肪肝の存在をきちんと知るべし!
其の六 若人から中年のピロリ菌感染は要注意。必要あれば除菌を!
其の七 若い女性の乳がん子宮ガンが増えています。毎年専門医による健診を!