医療法人 東永内科リウマチ科

大阪市東淀川区の 内科,リウマチ科(リウマチ,膠原病,骨粗鬆症)
医療法人 東永内科リウマチ科

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骨粗鬆症のお話その1


その1は骨粗鬆症の予防のお話。

日本は超高齢化社会に突入し100(歳)寿者は1963年に153人であったのが50年経過した2017年には400倍増加し67,824人に。90歳以上も名古屋市全体の総人口に匹敵する206万人もおられます!

百寿者人口の推移

一方で100寿者の殆どが要介護者で、その多くの原因は骨粗鬆症に因る骨折がと言われています。骨がスカスカになってもろくなってしまう「骨粗しょう症」。皆さんは老化現象の一症状で、歳をとるからと骨が衰えると思いがちですが…実は全く逆で「骨が衰える事に因り、全身が老化する」という衝撃の事実がマウスを使った実験などから分かってきました。

骨粗しょう症

骨の中にある骨細胞という細胞は、骨に衝撃や重力がかかると、全身の臓器を活性化させるホルモンを放出ます。ところが、体を動かさないでいると、骨に負荷がかからず骨細胞が減ってしまうため、ホルモンも出にくくなります。その結果、免疫機能の低下や貧血など、全身の臓器の働きの低下を引き起こしてしまうのです。

骨粗鬆症の悪化

全身の臓器の働きの低下が、さらに運動機能の低下を招き、また骨粗鬆症の悪化を来すと言う悪循環に陥ってしまうのです。骨粗鬆症は実は、高齢者の病気では無く、大規模な調査の結果、40代のなんと10人に1人が骨粗しょう症もしくはその予備群という結果になりました。私たちが思っている以上に早い時期から、骨密度の低下は始まっているのです。。やせ型タイプは、体重による骨への負荷が少なくなりがち。また、脂肪が少ないと、骨を強くする作用のある女性ホルモンが少なくなる傾向があると考えられています。男性も同様、男性ホルモンであるテストステロンが減少すると

80歳以上の死亡危険度とBMI

80歳以上の死亡危険度とBMI(体重÷身長m÷身長m) 痩せBMI~18.5 普通18.5~25 肥満25~

筋肉の減少、骨量減少、体重の減少に繋がります。高齢者においても、体重の減少(やせ型)は骨粗鬆症以外に肺炎死、心臓血管死、がんの死亡率が高くなると言われています。
女性に多い骨粗しょう症ですが、骨密度が低くなりやすい体質かどうか知る目安となるのが、母親や祖母の骨密度。母親が骨粗しょう症の場合、リスクが高くなることが研究で分かってきています。
上記の体重減少、骨量減少の家族歴、閉経、加齢以外に骨折の危険性を上げるものは??

骨折の危険性1

タバコ過度の飲酒カフェインの大量接種ステロイド薬(プレドニン5㎎以上)関節リウマチ運動不足カルシウム摂取不足などがあげられます。最近は糖尿病も危険因子に!

骨折の危険性2

タバコのニコチンや、カフェインは骨を作る骨芽細胞元気を低下させ、飲酒は腸管からのカルシウム(Ca)の吸収を抑えてしまいます。ステロイドは骨からCaを吸い取ってしまい関節リウマチは破骨細胞が暴れだして骨を溶かし壊してしまいます。緑茶に含まれる茶カテキンは逆に骨が細胞を元気にさせる働きがあり、逆にCaが豊富な小魚加工品で塩分が多く含まれる為、沢山摂取

カルシウムに吸収

すると高血圧の原因になったりNa(ナトリウム)とCaが結合してしまい、たくさん小魚を食べると、Naと共に尿排出されてしまい、むしろCaが体内から減少してしまいます。また、保存料を多く含む『ちくわ』等の練り物にもCaと結合し易いP(リン)が多く含まれています。こちらも沢山摂取するとCaとP(リン)が合体してしまい、便からCaが排泄される事で反って体内のCaが低下してしまいます。

動脈硬化の血管・健康な血管

骨密度低下を防ぐためには??1日あたり、およそ500mg以上、700mgのカルシウム摂取が理想とされています。しかしそれ以上は上述の通り、摂取し過ぎはよろしくありません。700mgのカルシウムを1品だけでこの量をとるとすると、牛乳ならコップ3杯、豆腐なら2丁、イワシなら10尾が目安になります。これらの食品をバランス良く毎日の食事に取り入れてみてください。
また、Caの吸収を助けるビタミンD,K,マグネシウムも一緒にとることが大切。キノコ類や豆類、ホウレン草等を一緒に食べることをお勧めします。その他日光浴、定期的な運動も重要です。

カルシウム吸収のしくみ

運動は骨に負荷をかける運動が骨密度アップに効果あり、やはり沢山歩く事が重要です。膝と腰が許すならば、階段の上り下り4階分でも効果があります。また、1日15~20分日光浴をすることで、カルシウムの吸収を促すビタミンDが合成されます。日光を浴びるのは手のひら程度の面積でもOKです。日光浴も長時間が良いというものではありません。

骨に負荷をかける運動が骨密度アップ

 

まとめ 「骨が衰える事に因り、全身が老化する」 これらを予防する為の8カ条!

体重が少ないと骨に負荷がかからず骨細胞が減ってしまう為、やせ過ぎない!
骨粗鬆症の家族歴を知る。女系の血縁者に骨折者がいないか知る事が重要
タバコは吸わない、お酒、コーヒーは程ほど。小魚や練り物などCaの取り過ぎには注意
ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムの多く含む物を積極的に摂りましょう
リウマチ患者さんは病状の安定化と、ステロイドホルモンは2mg以下が理想です!
適度な運動をしましょう。可能ならば階段昇降を用いた負荷をかける運動がお勧めです
日光浴なるべくしましょう。1日15分~20分で十分。日光は浴び過ぎないように
⑧40歳以上になったら1年に1度は骨量検査を受けましょう