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日本リウマチ学会専門医 指導医による4つのポイントを重視した関節リウマチの 専門診療を行っております。 |
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関節リウマチはなぜ起こるのか?その原因については、未だに不明な点が多く明らかにはされていません。関節の滑膜という組織に慢性的な炎症が起こり、関節に痛みや腫れが生じる病気です。一般的な炎症とは、体の一部が様々な原因で障害を受けた時、悪いものを攻撃し、それを修復しようとして働く反応です(通常の免疫反応)。
しかしその攻撃と修復過程において、外傷、強いウイルス感染や化学物質、環境ストレス、紫外線、遺伝的素因(家系)等、何らかの刺激が引き金になり、免疫過剰に働いてしまいます。攻撃や修復の度が超え、相手を間違ってしまい、関節の『滑膜』に対して破壊や変形を起こしてしまいます(自己免疫反応)。さらに過剰になると攻撃相手を関節だけに留まらず、肺や肝臓、腎臓など重要臓器、または全身の血管を攻撃し炎症を引き起こしてしまい、場合に因っては難病に至るケースも極々希にあります。
関節の仕組みと関節リウマチの関節
白血球の遺伝因子の1つとして、白血球組織適合抗原(白血球の血液型の様なもの)でHLA-DR4という遺伝因子を持つ人に発症が多いと言われています。また遺伝子医学の進歩により、関節リウマチ発症のカギとなる責任遺伝子が東京大学や理化学研究所の共同研究により発見され、より原因と治療方法が究明されつつあります。しかし関節リウマチの遺伝子を持っていても必ず発症するとは限りません。
全く同じ遺伝子を持つ双子(一卵性双生児)では、片方にリウマチが発症しても、もう一方で発症する確率は20~30%と言われ、親子での遺伝的発症となると確率はさらに低下し10%以下と言われています。近親者や親がリウマチであったしても、必ず子供に遺伝するものではありません。やはり環境素因が重要と言えます。
(1) 中・大関節に1箇所以上の腫張(腫れる)または疼痛(痛む)関節がある | 0点 |
(2) 中・大関節に2個以上~10個未満の腫脹または疼痛関節がある | 1点 |
(3) 小関節に1個以上~3個以下の腫脹または疼痛関節がある | 2点 |
(4) 小関節に4個以上~10個未満の腫脹または疼痛関節ある | 3点 |
(5) 少なくとも1つ以上の小関節全体に10個を超える腫脹または疼痛関節がある | 5点 |
(1) リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陰性⇒ (血液中にリウマチ抗体が存在しない) | 0点 |
(2) リウマチ因子、抗CCP抗体の少なくとも1つが陽性で低力価⇒(検査の値が低い) | 2点 |
(3) リウマチ因子、抗CCP抗体の少なくとも1つが陽性で高力価⇒(検査の値が高い) | 3点 |
(1) 症状の経過が6週間未満である | 0点 |
(2) 症状の経過が6週間以上である | 1点 |
(1)血液検査でCRP、血沈ともに正常である (血液中に炎症反応が見られない) | 0点 |
(2)血液検査でCRP、血沈のいずれかに異常がある (血液中の炎症反応を認める) | 1点 |
上記のスコアの合計が6点以上である場合は関節リウマチ確定と診断 | |
※表記用語 大関節 : 肩関節、肘関節、股関節、膝関節、足首の関節。 小関節 : 指の第2関節、指の付け根の関節、手首の関節 ※下記イラストを参照 |
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日本リウマチ学会での早期関節リウマチの診断基準もありますが、風邪で節々が痛くても関節リウマチの診断になってしまい、また診断に役立つ抗CCP抗体が含まれておらず、現状としては、上記の診断基準に従い関節リウマチを診断します。 (現在日本リウマチ学会の新診断新基準が策定中です)。 |
(1) 3つ以上の関節で、指で押さえたり動かしたりすると痛みを感じる |
(2) 2つ以上の関節に炎症による腫れがみられる |
(3) 朝のこわばりがみられる |
(4) 皮下結節(リウマトイド結節)が肘や膝などにみられる |
(5) 血液検査で赤沈に異常がみられる、またはCRPが陽性である |
(6) 血液検査でリウマトイド因子が陽性である |
上記の6項目のうち、3項目以上にあてはまる場合を早期関節リウマチとします |
関節リウマチの発症初期に痛みの起きやすい手、指の小関節
軽症の関節症状を訴え来院された場合、関節リウマチの典型的な人は少なく、まさに千差万別の経過を辿ります。『この症状、この検査でリウマチ確定』だとか、『この症状、この検査結果なら大丈夫です!』とはなかなか言い難いのが現実です。異常な検査値(リウマチ因子強陽性や、抗CCP抗体陽性)でも自然に良くなる方もいれば、検査値異常が無いのにどんどん関節症状が悪化する人もいます。また体に『内臓のガンが存在』し、それにより関節リウマチの様な症状を呈する場合も時々見られます。消炎鎮痛剤では症状がなかなか改善せず、リウマチの特殊な薬を使用する事で症状が改善し、治療効果から関節リウマチと漸く診断がつく場合も珍しくありません。
医療機関によって、『あなたは手の使い過ぎです』と言われたり、『あなたは関節リウマチの予備軍です』とか、『あなたのリウマチは内科の異常から来ているのでは?』と様々な診断が下り、患者さんが困惑されるのも現状です。より早期により確実に診断する為、関節超音波検査や関節MRI等の画像診断も急速に進歩してきています。
当院でも、日本リウマチ学会が推奨する、最新型の関節超音波検査器 東芝Viamo。を採用しています。触診を含めた診察所見や、血液検査、X線撮影、MRI検査でも診断が難しかった早期の関節リウマチの診断に威力を発揮します。正確なリウマチの滑膜肥厚の評価と、カラードップラー法による詳細な関節炎の評価が可能で、診断がつかない関節炎の鑑別から、関節リウマチ治療の開始時期の決定まで大変役立つ存在になっています。
当院の関節超音波検査器 東芝Viamo カラードップラー法による関節炎の検出 |
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関節内の滑膜肥厚と滑膜炎、腱消滑膜炎を正確に評価 | ||
(右手 第2指 中手指節関節炎) | (左手 橈骨手根関節炎) |