当院の専門外来 |
関節リウマチ外来のご案内 |
日本リウマチ学会専門医 指導医による4つのポイントを重視した関節リウマチの 専門診療を行っております。 |
土曜午前9:00-午後3:00関節 リウマチ専門外来のご案内 |
平日お忙しい患者様を対象とした関節リウマチに特化しました土曜専門外来です! |
骨粗鬆症専門外来のご案内 |
日本骨粗鬆症学会認定医による骨粗鬆症 リウマチ性疾患の骨折予防の為の専門外来を行っています! |
関節エコー外来のご案内 |
リウマチは早期診断、早期治療、早期寛解が大変重要です!!正確な早期診断の為、専門外来を診療中です! |
診療についてのご案内 |
関節リウマチ、膠原病 |
関節リウマチ、膠原病に関するご案内 |
内科 |
当院の内科診療に関するご案内 |
骨粗鬆症、抗加齢医学 |
骨粗鬆症、抗加齢医学に関するご案内 |
1950年~ | 痛みをとる治療 | ステロイドのみの治療 | 1948年 コルチゾール |
1970年 | ↓ |
消炎鎮痛剤 中心の治療 |
1970年 シオゾール |
1980年 |
関節破壊を 止める治療 |
抗リウマチ薬 使用開始 |
1984年 メタルカプターゼ |
1990年 | ↓ | 一部併用治療の開始 | 1992年 リマチル |
1990年 | ↓ | リウマチ治療の変革の始まり | 1995年 メソトレキセレート®(MTX) |
2000年 |
寛解と手術回避を 目指す治療 |
(1)関節リウマチの疫学や統計学の革新的進歩 |
早期抗リウマチ薬投与普及 |
2003年 |
↓ | 完全寛解・関節修復を 目指す治療へ |
2003年 |
TNFαの免疫細胞への結合を妨げるエンブレル®(エタナルセプト)も同時期に発売され、レミケードと同等の効果が得られ、上述のMTXの併用にてさらに治療効果が得られる様になりました。2008年にTNFα(腫瘍崩壊因子)により結合力の高い、ヒュミラ®(アダリムマブ)やTNFα以外の免疫異常物質であるIL-6(インターロイキン6)を失活させる、純国産、日本で開発されたアクテムラ®(トシリツマブ)も誕生しました。
2012年 |
完全治癒を目指す治療へ 生物学製剤の充実 治療ガイドライン再編成 |
2011年 オレンシア® |
2011年には間違った情報を伝達する樹状細胞とリンパ球の接合を遮断するオレンシア®(アバタセプト)が登場し、2012年になり、さらに薬効が高い生物学製剤のシンポニ―®(ゴリブマブ)シムジア®(セルトリツマブペゴール)に加え、新しい飲み薬の抗リウマチ薬のケアラム®(イグラチモド)も続けて誕生。治療効果のさらなる向上が得られ、治療選択肢がさらに大幅に拡大しました。
そして、もう一つ、驚くべき事態が!!元に戻らないとされていた、骨の溶解が、生物学的製剤治療により修復され、骨病変が元に戻ったのです!!当院の患者さんの実際の写真ですが、5年の経過で手根中手関節と橈骨中手関節の裂隙(矢印↑)の狭小化は進行してしまいましたが生物学製剤の使用で中手骨基部の骨修復が明確に認められました(赤枠)
関節破壊を止める治療 ⇒ 寛解と手術回避を目指す治療 ⇒ 完全寛解・関節修復を目指す治療への変遷の始まりと言えます。
しかし!!治療費が大変高額である事、肺炎などの感染症頻度が高くや結核菌の重症化、B型劇症肝炎に間質性肺炎、中和抗体が出来てしまい、薬が効かなくなる、僅かな発がん性の可能性など問題点は少なからずですが、様々に存在します。
この世の中に絶対安全な薬は存在しませんが、疫学や統計学の進歩、日本リウマチ学会での情報の共有や、治療の統括がなされ、最小限の副作用で、最大限の治療効果を発揮できるように日々安全面でも大きく進歩 進化しています。
疫学、統計学、科学もとても大事ですが、治療効果にはやはり個人差があり、ルノアールのリウマチ罹患から100年が経っても、治療で最も重要な物は『患者さんと医者との信頼関係』と間違いなく言えるでしょう。治療面で患者さんにも十分参画してもらい、診療に対しての困り事、心配事や希望などをお話して頂き、それを医師が十分に傾聴し信頼関係を構築する事が今後さらに100年経っても変わらぬ最良の治療法と言えるでしょう。
早期発見、早期治療開始にて、関節リウマチは寛解だけでは無く、治療薬を中止しても悪化しないで治癒する、患者さんも見られるようになり、時代は完全寛解・関節修復を目指す治療 ⇒『完全治癒を目指す治療』に変遷、発展を遂げつつあります。
東永内科リウマチ科も、リウマチ専門医療機関として、今後も患者様、家族様に満足して頂ける、安心、安全、最良、最新、最安(可能な限り)治療を提供できます様、努力して参ります。
生物学製剤が世に出た翌2004年に専門医に認定、以後3年毎に再審査があり2回目の更新です
リウマチ診療歴20年、リウマチ専門医取得後10年目になりますが、日々自己研鑽し頑張ります!!
文責 東永内科リウマチ科 リウマチ科担当 兪 炳碩